フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

沖縄・2

沖縄はかっての貧しさから何とか脱したのではないかと私には見えます。
IT関連のデータ処理センターは、ある時期から急速に沖縄にシフトしました。
観光産業も活発化し、沖縄と本土を結ぶ航空路線も那覇空港だけで毎日100便以上存在しています。
人の動きは大きく、その動きに比例する金額が沖縄の経済を活性化させたのは事実でしょう。
にもかかわらず、沖縄は今も日本の中で特異な位置を占めていると言われています。
沖縄を犠牲にして、本土は栄華を享受しているという考え方は、今も生きているような気がします。
本当はどうなのか、今の沖縄にこれから何が必要なのか、それを私は個別の方に可能な限り聞いていきたいと思っています。
さて、以上がこの前の沖縄料理店「かりゆし」の取材で考えたことです。
その後、あるFM局の役員の方の口から、また沖縄の話を聞きました。


放送局が軒並み赤字を計上すると言われている現在、全国のFM局の中で、比較的売上をキープしている局がある。
それは、FM群馬であったり、FM栃木、FM三重などだ。
ああ、そうそうFM沖縄もまあまあ健闘しているようだ。
どこも、前からキー局に過度に依存しておらず、地場のクライアントの開拓に力を入れてきたことがこの結果を生み出したのだろう。


FM沖縄が、地場産業をスポンサーに取り込んで、比較的堅調な経営を続けているというのはプラス的な情報と言えるでしょう。
これだけを聞くと、沖縄=貧しいという構図はもはや成り立たないのではという気がしてきます。
また、コミュニティFMに於ても、比較的健闘されている局も多く、私にもメールなどで有益な情報を送ってきてくださったりしています。
地域を重視する文化というものが、沖縄にはまだ息づいているのでしょう。
地域がバラバラにされて崩壊していく過程にあるのが、本土だとしたら、沖縄はまだ地域社会が健在だということは確かなようです。
東京で話を聞いた限りでは、皆さん、家族や親戚を大切にされていたのが印象的でした。
その家族や親戚との紐帯が、地域の人間関係にいい影響を与えているのかもしれません。
これだけ、地域社会が安定していれば、コミュニティFMの運営も比較的やりやすいだろうなとちょっと思ってしまいました。
さて、実際はどうなのか、またご教示いただければ幸いです。