フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

セールス・トーク・4

先日ある飲料メーカーの宣伝担当の話をしましたが、あの方のようにラジオに全く関心がない方に、いくらラジオはブランドだなどと言っても通じません。
今、着ているこの服、銀座のH&Mで買ったんだと言っても、H&Mを知らない人にはその価値が全くわからないのと同じことです。
確かに放送局はブランドだと言いましたが、すべての人にそのブランドが説得力を持つというわけではありません。
水戸黄門の印籠だって、三つ葉葵の紋が権力の象徴であるという認識が人々にあってこそ効果があるのです。
そういうわけで、放送局はそれだけでブランドになりやすい要素をもっていますが、価値あるブランドにする努力がなければ、絵に描いた餅になりかねません。
どんな努力をするか、早い話、そのブランドに価値を置く人(リスナー)を増やす以外にないのです。
コミュニティFMだと、何をすればいいか。
リスナーに簡単に馬鹿にされるような番組を作ってはいけないということです。
二流、三流だと思われたら、ブランド力はどんどん落ちます。
一度落ちたブランド力は、容易に回復しません、それは実際に現場におられる方ならおわかりだと思います。
先日、NHKの「英語でしゃべらないと」で神戸の「FMわいわい」が取り上げられていましたが、ああいうのもブランドを形成する材料になります。
社会的使命とか、英語とか、それだけで差別化できる材料となりますが、やはり、NHKで取り上げられたコミュニティFM局というのがブランドの種になるのです。
そういう意味でいえば、来年春からの朝のテレビ小説「つばさ」もブランド化させるきっかけになるかもしれません。
「ほら、朝のドラマでやってるでしょ、あれがコミュニティFMなんです。私たちがこの地域の代表というわけです。」なんてセールス・トークも使えるようになるかもしれません。
今から、コミュニティFMの皆さんは、戦略を練られていたほうがいいですよ。
千載一遇のチャンス到来というわけで、ご奮闘あれ。


Take the Fortune by the forelock.