フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

セールス・トーク・3

放送局の価値はブランドである。
そんな議論を今まで何度となくやってきました。
残念ながら、放送現場の人と話をしても、放送局はブランドだという考え方はほとんど聞かれません。
そういう自覚がないようです。
これがファッション系の企業なら、第一にブランドであると考えるのは自明だと思うのですが。
放送局はエリートである。(だから、私は皆さんとは違うのです。)
むしろ、こう言い切った方が納得してもらえるかもしれません。
でも、ユーザー(リスナー)は、確実に放送局をブランドとして感じていると思います。
それゆえ、自分達の局をセールスする時、私たちは放送局というブランドを売っているんだという気持で相手を説得すれば、うまくゆくかもしれません。
ブランドについてかって書いたことを少し取り上げてみます。
まずは2008-03-27のブログ。


昨日、「小なりといえど凛として矜持を失わず」という表現をしたが、ブランドというのは本来そういうものなのだと思う。
昔風にいえば「のれん」である。
国でいえば「国旗」かもしれない。
それがあるからこそ、コンプライアンスという概念も生まれれば、信用(信頼)という言葉も生きてくるというものだ。
それを汚してはならない、お客様はそれを信頼してくれるから態々うちを選んでくれるのだと。
ラジオの媒体価値が落ち始めたということは、ブランド力が落ち始めたということでもあり、「のれん」の価値も下がってきたということだ。
もう一つ、少し前の2005-02-13の書き込み。

ブランドとは信頼性であり、品質保証であり、持続性である。
あの放送局の名前が入っているのなら安心だ、というブランドである。
最近で言うと、J−WAVEとか大阪のFM802などのブランドがついたものには、若い世代を中心に一定の信頼性があると思うのだ。
だから、コミュニティFMも、地域で信頼されるようなブランドになれば、それを使ったビジネスというのも成立するのではないだろうか。
要は、普段から自分達の放送がブランドとして認知されるような努力をしているかどうかだろう。
例えばクライアントにCMの出稿をプロモートするということは、とりもなおさず「御社の商品に私どもの放送局ブランドをつけて販売されてはどうですか」ということではないかと思うのです。
「〇〇FMで取り上げられた商品!」とか「××TVでCM展開中」というのは、商品に放送局のブランドをつけているということなのです。
これで信頼度が上がり、品質保証され、そして安心が持続するということになるのです。
放送局のブランドがついている商品とついてない商品では、ユーザーの判断は微妙に違ってきます。
「お宅の商品の販売ツールに私たちのブランドをお使いになりませんか?」
そんなプレゼンができるくらいのブランドを持つ放送局に、コミュニティFMもしてみてはどうでしょうかと思うのですが、皆さんのご意見はいかがですかね。