フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

健闘するFM局


この写真は、先日社屋を移転したFM福岡のオープンスタジオです。
保険のアクサがスタジオのネーミングライツを買い、「アクサ・ダイレクト・スタジオ」と言うのだそうです。
ということで、先ほど福岡から帰ってきました。
FM福岡さんと幾つか業務を考えており、その下交渉に行ってきた次第です。
ついでに、この11月に業務を開始したばかりというオフィスとスタジオを見学させてもらいました。
ワンフロアに、社長室から、総務、営業、編成、技術のデスクが平面的に広がっていたのには、新鮮さガ感じられました。
合理的、まさにその精神がどこにもあるという印象でしょうか。
何しろ、このビル、前のビルを耐震性の問題で立ち退かざるをえなくなり、相当の立退き料をもらって独自に立てたという自社ビルです。
しかも、親会社でもある西日本シティ銀行との共有ということですから、それほど無理をしているわけでもありません。
自社ビルを持った機会に、不動産関連の業務を定款に入れたという話をされていました。
前から、FM福岡さんは、実に堅実な経営をされているなと感心しておりました。
本当かどうか知りませんが、ある業界関係者が「この局は銀行の利子だけで十分食べていける放送局だ」などと言っておられたことを思い出します。
でも、その堅実なFM局であるFM福岡が、今やJFNのネット局で自主制作率トップなのだそうです。
(FM大阪が昨年大幅に自主制作番組を減らしたため、福岡がトップになったとか)
社員数もお聞きしたところ、50人近くおられるのだそうで、いつのまにかFM大阪の社員数を越えているとか。
FM福岡が立派なのか、FM大阪が情けないのか・・・。
私としては、これ以外にも評価するところが多いFM福岡さんなのですが、酒席をともにさせていただいた役員の方から厳しい話ばかりが聞こえてきました。
次の決算は下手をすると赤字、それがこの業界の逃れられない環境なのだ、とその方。
最も合理的に経営をされている局でさえ赤字と言われると、ちょっと絶望的な状況を考えてしまいます。
そういえば、FM大阪もカットカットの大合唱、なんて話も聞こえてきますし。
どうなるんだろうなあ・・・。
ところで、この夜の三越前広場でスターダスト・レビューがアカペラ中心のストリートライブをやっていました。
これも、せっかく福岡に来るんだったらストリートライブでもやったらと、FM福岡がセッティングしたのだとか。
30年近くのキャリアがあっても、ストリートライブに情熱を燃やすスタレビも偉いですが、その環境を用意するFM福岡も立派なものです。
放送局は、やっぱりこうでないといけませんね。