フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

どうすれば・・

ラジオに冬の時代が到来しているとするならば、コミュニティFMはどうしたらいいのか?
元々ビジネスとして成り立っていたのかどうかで、判断は違ってくると私は思います。
収入と支出がうまくバランスして、次年度の投資に結びつくような経営をしてきたところなら、この不景気は頭の痛いところでしょう。
とにかく無駄な出費をカットして、有意義な投資は維持しつづけないといけません。
有意義な投資とは何か?
やはり、面白い番組を続けるための費用をカットしないことです。
今獲得しているリスナーをただキープするだけでは、未来はありません。
新しいリスナーをどう獲得するか、そのための費用を惜しんではいけないのです。
再送信枠を増やして当面乗り切ろうというのでは、経営するものの無能力を証明するようなものです。
削るものは削るが、増やすものは増やす。
当り前の経営者の心得でしょう。
自分達の穴蔵に身を潜めて、冬が過ぎるのを待っていては、そのうち食料も尽きると考えた方がいいかもしれません。
ま、これは今まで、何とかやれてきたコミュニティFMの話です。
とにかくギリギリの経営というか、既に綱渡り段階になっている局はこんな考え方では済まないでしょう。
自治体の補助金とか、親会社の宣伝費、社員の出向で何とか人件費を切り詰めてきた局などは、これからの不景気は相当きついかもしれません。
来年の4月からは、自治体からの費用は10%カット、あるいは20%カットなんて話も出てくるかもしれません。
有意義な番組を作っているとか、リスナーや局のファンを獲得しているからといって、制作費カットなしで済むはずもないでしょう。
補助金などに頼ってきた局は、ある意味イレギュラーな状況に対応する力が弱いというのが普通です。
むしろ、純民間で、苦しい中何とか経営を維持しているコミュニティFMの方が、イレギュラーに強いと私は思います。
平時のリーダーと、戦乱時のリーダーでは、望まれる資質が違います。
正規軍のリーダーとゲリラのリーダーも、やはり望まれる能力が違ってくるものです。
多分、これから必要なリーダー像というのは、戦乱時のリーダー像ではないでしょうか。
それでいうと、どこかの社員や公務員、団体職員が、サラリーマン的に社長をやっているコミュニティFMだと果たしてこの苦境を乗り越えられることができるかどうか。
コミュニティFMの整理が始まると予言する方もおられますが、結局それも放送局の構造に問題があるのかもしれませんね。
さて、そんな予言、はたして当たるのでしょうか。