フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

できることは過去、できないことは未来

一昨日、私は「できることは過去、できないことは未来」と書きました。
感覚的におわかりいただけると思いますが、私にとって「できること」というのは過去に属するのです。
つまり、私にとっては済んだこと、それにいつまでも自分の中で浸っていてはいけないのです。
私にとっての課題は、「できないこと即ちまだ来ぬ未来」を考えることだと思うのです。
過去は確実に私の記憶の中に降り積もっていきます。
私にとってできることはその中にあります。
いつでも引き出せるはずですし、引き出せなくなったとしたら、それは私の引退のときでもあります。
できないことは、私の未来の中にあります。
その未来は、自分の余命と相関してきます。
今さら、どれだけできないことに挑戦できるのか、従来はそのために費やす時間の長さを計算に入れませんでした。
私には、多分その時間はあるはずだと思いましたし、その器量も自分にはあるはずだと思っていました。
若い頃の話です。
今は、時間も器量も限定的です。
若い人が羨ましいという言葉が私たちのような世代の口から出てくるのは、結局この時間と器量に関係してくるのでしょう。
過去はあっても、未来がない。
できることは確かにあるが、それをはるかに越える「できない」ことの量をどう自分の中で処理したらいいのだろう、と。
できることが増えれば増えるほど、できないことが増えていく。
山に登れば登るほど、頂上は更に高くなる、そんな感じかもしれません。
でも、登るたびに見える範囲が広がります、それが「できること」なら、そのことを後進に伝えるのも、先行くものの使命なのだと思います。
休みたい人は、どうぞそこでお休みください。
これ以上登っても何もない、俺は下りる、というのならそれも可です。
自分の過去の中に永遠の住処を求めるのも、その人の勝手といえばその通りでしょう。
私は、長い間、ラジオの世界で自分のできることを追い求め、それからデジタル時代の到来とともに、ITの世界へと自分の住む世界を求めました。
そして、今、ラジオがデジタル化しはじめるとともに、再び番組制作の世界へと自分の場所を移動し始めています。
自分にできることは何か、コミュニティFMの世界で、私がコミットできることは何か、そんなことを思いながら、今日もこの欄を言葉で埋めている次第です。