フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

自分にウケる生き方

2008-11-23で紹介した岩月謙司さんの言葉に「人にウケる生き方ではなく、自分にウケる生き方をする。」というのがある。
これ、番組を制作するものにも参考にしてほしい言葉だ。
面白い番組を作るのが、多分番組を制作するものの目的だと思うのだが、じゃあその面白いというのはリスナーが聞いて面白いかどうかなのだろうかと考えてみてほしい。
私は人がどうこうよりも、まず自分が聞いて面白いかを重視してほしいと思うのだ。
自分が作ったものに自分がウケる、これを自己愛が強すぎると考えるべきではない。
自分に対して、一番厳しいのは自分でなければならない、それがプロとしての制作者の基本だと考えるからだ。
職人であればあるほど、自分の作ったものが真っ当なものかどうかが判断できるはず。
それが判断できない番組の制作者などプロの名に値しない。
コミュニティFMであろうと、広域局であろうと、番組を作る以上プロ意識が必要なのは言うまでもない。
自分の力が本当にプロの域に達しているのか、その自覚なくして面白い番組など作れるはずもなかろう。
そりゃ、簡単にプロになることなどできないのは、当然だ。
だから、人は日々更に上を目指して精進するのだろう。
誰がプロで誰がプロでないか、その判断もできないものが放送局の管理をしてはいけない。
その一つのメルクマールとして、「人にウケる生き方ではなく、自分にウケる生き方をする」というのも有効ではないだろうか。
自分が面白いかどうか。
自分が楽しいかどうか。
自分が納得できるかどうか。
プロにとって、すべての基準は自分なのだということ、それに気づければ貴方は立派なプロだと言えると私は思うのだ。