フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

社員ディレクターのメリット・デメリット・6

さて誤解されると嫌なので、一言付け加えさせてもらいます。
2008-11-20に書いた「私もそういうスタッフと仕事をしているのですから、彼らを否定するつもりで書いたのではありません。トップマネジメント層が、安易に番組制作を考えていることに対する苦言とお考え下さい。」についてもう少し触れてみたいと思います。
おわかりでしょうが、いい番組、画期的な番組は社員でしか作れないと思ったことは一度もありません。
制作会社の優秀な方、フリーの敏腕ディレクターの方には今までにも数多く出会っております。
皆さん、色々な経歴を経ながら、能力を磨いてこられました。
つまり、ディレクターとして大成したい、プロデューサーとして力を発揮したいと思われた方は、どこかの放送局の社員にならないと夢を成就させることは難しいということではないのです。
こうすればなれる、ああすればなれると言うほど、平板な道のりではない、私はそう思います。
しかし、だからといって、経営者までもそう考えるべきではない、番組の制作なんか、わざわざ社員がやらずに外の人材に任せればいいと思って欲しくないのです。
放送局は設備も機会も持っています。
人材を育成するための費用もそこそこ持っているはずです。
他のところが育成したものを、安い金で利用することに胡坐をかいていてはいけないのです。
私が見ているところ、放送局の社員のクリエイティブ能力は年々落ちています。
最先端の情報に接する機会も前より少なくなっていますし、第一全体的に年をとりすぎているような気がするのです。
早い話、若くない。
若い人材は、派遣とか単なるアウトソーシングで調達すると考えているような節もあるようです。
組織に必要なことの一つに新陳代謝があります。
ほとんどの放送局では、これが澱んでいるのです。
もっと、燃え滾るような代謝があっていい、それを感じられないのが残念でならないのです。