フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

社員ディレクターのメリット・デメリット・4

岩月謙司さんの「女は男のどこを見ているか」(ちくま新書)にこんな表現がありました。
「非常識なことをするのが改革。常識に縛られた人がリーダーになれば失敗する。」
昨日書いた、9割の人が反対するものでないと大ヒットはないという考え方と同根かもしれません。
面白い番組を作るというのは、多少非常識なこともできないといけないと私も思います。
さて、皆さんの職場では、そんな非常識が許容されているでしょうか。
とはいえ、ストレートに「非常識なことをしないと進歩はない!」などと言おうものなら、確実に職場で総スカンを食らうでしょう。
本当にあなたが現状を変えたい、改革をしたいと願うなら、そんな気持は秘めておかないといけません。
多数に媚びず、自分の中の矜持とするとでもいいましょうか。
孟子の言葉に次のようなものがあります。
「自ら省みて直くんば、千万人といえども我行かん。」
そうです、敵が1千万人おろうとも、やるといったらやるんだという強い意志です。
でも、ついでに孟子のもう一つの言葉も紹介しておきます。
「恒産なくして恒心なし。」
やはりある程度の安定した環境(恒産)にいないと、心も動揺がちになり、強い意志も保てないという意味です。
何かを変えようとすれば、デラシネでは無理ではないでしょうか。
安定した職場があり、安定した給与があり、安定した人間関係がある、面白い番組が生まれる土壌とは、まさにこういった環境ではないかと思うのです。
恵まれた環境なのに、大した仕事もせず文句ばかり言っていると社員ディレクターを批判される気持はわかりますが、本当に有能な人は、そういう環境で一番伸びるのではないか、ラジオの衰退を止められるだけのムーブメントを起こすのではないかと考えるのですがいかがでしょう。
なのに、放送局の上部がやっていることは効率論を楯にした、アウトソーシングばかり。
番組制作をアウトソーシングするのは別にかまわないですが、主要な部分はぜひ社員にやらせなさい。
管理の仕事など、それこそバイトに任せていてもいいんじゃないですか・・・。
などと、最近かって気ままに持論を展開しています。
皆さんのご意見など、またメールでもコメントでもいいのでお聞かせください。