フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

社員ディレクターのメリット・デメリット・3

ある経営本にこんな表現がありました。


七割どころか、九割以上の人が「売れるはずがない」と反対するぐらいでないと、衝撃的な大ヒットはない。


これをこう言い換えてみました。
「九割以上の人がそんな番組作ってもヒットしないよと反対するぐらいでないと、画期的な番組は作れない。」
つまり、もし低迷しているラジオ業界を立て直すことができるような番組を作るには、大多数の反対意見を押し切る力がないと無理だということではないかと思います。
私が社員だ、社員だと言っているバックには、こういった認識があるからだとご理解ください。
制作会社やフリーのディレクターでは、この状況を突き抜けるには障害が多すぎると私は考えています。
確かに能力と機会が与えられるなら、社員以外でも可能性はないわけではありません。
理解力のある編成責任者がおられる放送局では、外部スタッフにそういう機会と予算を与えることもあるでしょう。
しかし、今の放送局の流れは、ただ制作費のカット一本やりです。
機会を与えても予算は与えないということもいくらでもありえます。
予算がなければ、外部スタッフはどうやって飯を食うのでしょうか。
拡大再生産を保証するシステムを局側が持っていない限り、外部スタッフの活用はありえないと私は思います。
ならば、社員が番組を作っていた方がましではないか、少なくとも社員の生活を保証する義務は会社である限り逃れられないのですから。
今のような時代だから、社員が番組を作るべきだ、またその中から画期的な番組も生まれてくるのだというのが、ここしばらく書いている私の意見です。
社員は残業をすると余分な金がかかる、社員は会社に甘えがち、結局会社に何もかも頼ってしまう、プライドが高いし、口ばかり達者、そのくせ碌に働かない。
何だかんだ言っても、人件費の削減に社員ディレクターは邪魔、なんでしょう。
これは、下方スパイラルに陥った組織に見られる典型的な現象だと思います。
だから、外部スタッフを使って、一般管理費ではなく、単なる仕入れで片付けたい、それの方が消費税も処理しやすいし・・。
とにかく社員が番組を制作しなくなる理由は色々あるようです。
そのあたりをもう少し書き続けてみるつもりです。