フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

制作能力を高めるためには

制作マンとしての技量を上げるには、社員に制作をやらせる方が合理的ではないかと昨日私は書いたつもりです。
根拠といっても、これといったものはありません。
あくまで私の個人的経験から導かれた仮説です。
この仮説がどれだけコミュニティFMの制作能力につながるかはよくわかりませんが、何かの参考になるかもしれないと思って書いてみることにします。
しばらくは、私の経験論みたいなものになりますが、お許しください。


◎社員が制作をするメリット
放送局の社員は社会的地位がどうしても上に見られます。
制作会社の方、フリーの方は、どれだけ能力があっても地位的に高くはない、それゆえ無条件的な権威がそこに発生しません。
社員のディレクターは、それだけで権力を放送局から委ねられているということになります。
その質に関しては、必ずしも高いというわけではありませんが、番組を作ることに関してはアドバンテージであることは確かです。
そして、良質な制作環境をほぼ無条件に与えられます。
スタジオは空いていれば優先的に使えますし、音源はレコード室の膨大なストックに自由にアクセスできるし、何らかの音楽番組を担当していればレコード会社から定期的に新譜が名前付きで送られてきます。
送られてこなければ、局担当の宣伝マンに要望すれば、よほどのことがない限り持ってきてくれます。
何しろ、社員は基本的に毎日出社しますし、専用の机もあります。
宣伝マンは、ディレクターと話をすることが仕事ですから、定期的にそこにいて自分の話を聞いてくれる人を望んでいます。
その人が、そこそこの番組を担当していたりすると、その人と話をすることが宣伝マンとしての自分のステータスになるわけですから、その優遇度も大きくなるというものです。
つまり、社員のディレクターは、自分の仕事をしていれば、有益な情報が何もしなくても手に入るわけです。
ライブの情報や映画の情報、ありとあらゆる招待状が届き、外からは実に羨ましい存在に見えてくる、それが社員ディレクターというわけです。
しかも、身分が保証され、給与は一般の水準より高いのが普通。
こんな恵まれた環境があるでしょうか。
これで、つまらない番組を作るなんて考えられますか?
ということで、この話、明日以降も続きます。