フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMを売ろう!・本編16

さて、コミュニティFMを売ろうというタイトルで、20回以上この欄に持論を展開してきたわけですが、ひとまず今回でシリーズを終らせていただきます。
言いたいことはまだまだあるのですが、皆さんからの反応がイマイチでブログへのアクセスが減っているというのが最近の実情です。
多分、同じジャンルの話だと興味が分散されるのかもしれません。
シリーズで20回以上も連載するのは初めてでしたから、私もそのあたり工夫すればよかったかなと反省しております。
おまけに一番忙しい時期とぶつかった為、内容的深みも不足していたかも。
アクセスが減ったからといって、別にブログで商売しているわけではないのでどうでもいいような気もしますが、やはり書く以上、色んな方に読んでいただきたいというのが本心。
ついでに言いますと、フロムさんの大きなお世話は、今回が1476回目です。
今月中に1500回を越えるかもしれないので、やはりアクセスを減らしているわけには行かないと思っている次第です。


さて、色々と書いてきましたが、私はコミュニティFMはリスナーターゲットを広げて聴取人口(X値)を増やそうとするのでなく、ターゲットを少しせばめて聴取時間(Y値)を増やす戦略をとったほうがいいのではと思っています。
ただ、3セクのコミュニティFMだとあからさまにそれを掲げることはできないかもしれませんが、経営的観点から言えば、ターゲットを分散しないやり方を口にださなくてもいいから考えておくべきでしょう。
アメリカのFM局(AM局もそうですが)は、音楽局にしてもトーク局にしても、見事にターゲットを限定しているのはご承知の通りです。
何故そうするか、それが一番売りやすいからに他なりません。
つまり一つの局に慣れれば、他の局を聞かない、確実にターゲットをとらえることができ、聴取時間(Y値)をかせぐことができるからです。
同じような局ばかりが並んでいれば、少し面白くないと簡単にチャンネルを変えられてしまいます。
とにかく、局のイメージを一定に保つ、それがクライアントをつかむきっかけになるということをおぼえておいてほしいと思います。
それと、ローカルスポンサーだけでは限界があると思いますので、何とかネットという形でバンドル化して、受け皿を用意して欲しい、100万円という予算をどこかに渡すことによって、100局程度のコミュニティFMを利用したプロモーション案が出てくるようになればいいのにと強く思っています。
広域局なら、予算がもう少し多くなるため、広告代理店がまさしく作業の代理をしてくれてきたわけですが、コミュニティFMの予算規模でそんなことをすれば、代理店は確実に赤になってしまいます。
代理店に学びながら、自分達の責任でやるしかありません。
そのためには、東京圏のどこかの局がキー局的機能をもって、全国を束ねていくしかないのではと考えます。
それが、MBでもいいし、J-WAVEでもいい、もちろんJCBAがその機能を担うのでもいいのです。
要は誰かが始めることです。
誰も始めなければ・・・今のままがあるだけです。


ということで、コミュニティFMを売ろうシリーズは、今回で終了です。
明日からはタイトルを変えながら、コミュニティFMの問題点、ラジオ業界の問題点を引き続き追いかけていくつもりです。