フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMを売ろう!・本編14

さて、昨日軽く触れましたが、例えばあるコンテンツをコミュニティFMで流したいと思っても、合理的な買い付けができないのは事実のようです。
55分の特番をお願いしたいと思っても、それを責任を持って処理するシステムがコミュニティFM側にないと思わざるをえないのです。
特番をお願いする側としては、コミュニティFMを使えばJFNの局とは違ったリスナーにリーチするかもしれないという期待があるのです。
しかし、そうなる確信を持つにはコミュニティFM側にあまりに材料がありません。
だから、お願いする側はこう思います。
もし、効果がほとんどなくても、費用が大した額じゃないならあきらめもつくだろうと。
例えば1局あたり1万円とか、です。
しかし、コミュニティFMの方はこう反論されるでしょう。
うちは、これだけの人が聞いているのだ、そんな安い額でOKはできない、と。
でも、お願いする側には、そんな確信はありません。
いただいた資料とか、ネットで上がっている情報だけでは、コミュニティFM側が望むだけの費用はとてもかけられないのです。
定価はこれだけ、値引きはここまで、それが受け容れられないならうちの局ではいりませんと言われると、お願いする側は何か釈然としないものがあるのです。
どんな効果があるかわからないけど、試しに使えるものなら使ってみようかと思っただけ。
1万円じゃイヤだというなら、最初からコミュニティFMの利用を考えるのはよそう、と。
一言で言うと、コミュニティFMマーチャンダイジングできていないのです。
ローカルクライアントならまだしも、ナショナルクライアント的に言えば、手間ばかりかかって結果が期待できない媒体と見られても仕方がないのです。
自局の媒体を売りたいなら、買いやすいような商品化を進めるべきだし、その値ごろ感の作り方にも工夫すべきでしょう。
今回、例えば100万の予算でどれだけのコミュニティFMにネットできるかを聞かれて、的確に返事できない私がいたのは確かですし、その結果、今回はやめときましょう的な答えになったのも事実です。
コミュニティFMって、こうして売る機会を逸していることも何度かあるのではないでしょうか。
間違っていれば、またご指摘いただければと思います。