フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMを売ろう!・本編7

さて、今日はミュージック・ディレクターの話をします。
リスナー層を限定するという話に関係があるかもしれないと思うのですが、すでにご存知の方は適当に読み飛ばしてください。
私が、ミュージック・ディレクター的な存在を知ったのは、FM局に入社した時でした。
朝のワイド番組で流す曲は、すべてミュージック・ディレクターのような方が選曲したリストの中から選ばないといけないのだそうです。
リストは毎月作られ、100曲程度が入っていたと思います。
これはアメリカのTOP40フォーマットで使われているやり方だと当時説明されましたが、個人的にはあまり好きになれませんでした。
選曲ぐらいDJに自由にやらせればいいのに、一人一人の個性や創意工夫の上に番組が成立するということでいいのではと思ったものです。
ま、このあたりは別に思い出話として書くことにして、話を進めます。
ミュージックディレクターを簡便に説明したものがないかなとネットで調べたところ、インターFMのサイトにありました。
http://www.interfm.co.jp/n03_about/
一部、引用させていただきます。


選曲
毎日300曲以上の音楽が聴ける日本で唯一の音楽専門FMラジオ局です。そのうちの9割がインターナショナル(洋楽)で、残りの1割がJ−POP(邦楽)で選曲されています。MD(ミュージック・ディレクター)が一括して管理にあたるアメリカの音楽ラジオ局のシステムを採用し、従来の日本のラジオ局にあるような番組ごとのバラツキをなくし、24時間をトータルで聴ける環境を実現させています。
そうですね、私が昨日書いた「あるサンプリング像」に対応した放送をしている一つの典型です。
24時間をトータルで聴ける環境ということは、リスナー層を限定していると考えていいでしょう。
番組のバラツキをなくすという言い方はあまり適切とは思えませんが、一人のリスナーがインターFMにチャンネルを固定化するという端緒にはなるでしょう。
とにかく、何でもかんでも流せばいい、そのうち皆が聞く曲が自然と淘汰されるようになり、いいバランスで曲がかかるようになると考える人には無縁の概念かもしれません。
ミュージック・ディレクターなんか人件費の無駄だでおしまいの局もあるでしょうね。
さて、とりあえず今日のミュージックディレクターの話はこれぐらいにしておきます。
明日から、少し具体論に入らせていただきます。