フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMを売ろう!・本編5

コミュニティFM関係者の方と話していて思うことですが、少し常識的な人が多すぎるのではないかと。
放送局はこうするべきものだ、コミュニティFMもやはりそうしなければならない、という風に。
でも、おっしゃるとおりにしたら、コミュニティFMの経営が成り立つのでしょうか。
確かに、今の放送局は、コミュニティFMも含めてそうしています。
しかし、広域放送局はともかく、そのやり方でコミュニティFMは利益が出るのでしょうか。
私はXYP値などという、あまり一般的でない概念を持ち出しました。
放送局が利益を出すには、XYP値が支出を上回るのが必要なのですから、今のコミュニティFMの現状をそれぞれ各局で当てはめればいいと思うのです。
X値を上げようというのは、コミュニティFMにはあまり合理的ではありません。
地域の人が全員リスナーになっても、大した数字ではありません。
しかも、他にも放送局が一杯あるとしたら、全員リスナーにするような寡占型など考えられるはずもありません。
聞かなければ、地域の全員が損をするような情報を独占的に流せるのなら別ですが。
自治体とつながることによって、それに近いことはできるのかもしれませんが、一民間放送局が公情報を独占などしたら、他局から袋叩きに会うでしょう。
X値を上げるには、知識も金も人材も膨大に必要になります。
どう考えても、コミュニティFMがそんなことに力を入れる必要はないと思うのですが、皆さんはどうでしょうか。
では、Y値を上げるには・・・。
それが、先日書いたクラシックを流すということとかかわってきます。
ミュージックバードは、クラシックチャンネルを2つ作ることによって、ヘビーなクラシックファンとライトなクラシックファンを取り込もうとしました。(7chと12ch、ただし、初期は12chはサテライトミュージック名義)
リスナーABCさんからいただいたコメントにもあったように、湘南ビーチエフエムはビーチサウンドやジャズ、クラシックなどで自分たちの放送を明確に差別化しています。
リスナー像を決め付けているというか、多分こういう曲を流せばこういう人が聞いてくれるというのがわかっておられるのでしょう。
つまり、作り手側に余裕があるのです。
これをそっくりそのまま、木村太郎さんの個性だと言うことも可能かもしれません。
一人の魅力あるミュージックディレクターが編成をコントロールしているともいえそうです。
明日は、その魅力あるミュージックディレクターというものを説明したいと思います。