フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMを売ろう・本編3

X値(聴取人口)を上げるというのは、コミュニティFMだと実際上難しいと書きました。
私は、それゆえ広域局と同じような番組編成では、XY値を上げるのは無理だと思うのです。
Y値(聴取時間)を上げるには、ではどうしたらいいか。
ライフスタイルを変えるしかない、言い換えれば、ラジオのチューニングを固定させるにはどうしたらいいかを考えるしかないのです。
ラジオには、テレビのようなザッピングが基本的に存在しません。
ラジオのCMはテレビのCMほど邪魔にはならない。
CMも含めて、放送と考えられているのがラジオ。
テレビのCMは、視聴者にとって邪魔(インタラプト)なものと考えていいと思います。
インタラプトといえば、セス・ゴーディンの提唱したパーミション・マーケティングを想起させますが、ある意味ラジオにおいても、このパーミション・マーケティングの考え方はありではないかと最近思うようになっています。
以下は、パーミション・マーケティングの解説の一部です。
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/permissionmarketing.html
「従来の不特定多数の顧客に断りなく一方的にメッセージを送り付けるマーケティング活動を「邪魔マーケティング(interruption marketing※)」と呼び、非効率であるばかりか、迷惑がられて逆効果だと指摘する。」


テレビの世界でザッピングが生まれたのは、ユーザー側がリモコンというメディアを手に入れたからですが、そもそもは、テレビのCMがインタラプトなものと受け止められていた現実があるのだと思います。
テレビ局は、ザッピングされないために様々なテクニックを弄していますが、それがますますインタラプトな印象を強めているだというのが私の感想です。
ラジオでは、CMを邪魔なものとは認識されにくいというアドバンテージがあるとすれば、確かにまだまだCMを生業とするビジネスとして存続することは可能なような気がします。
また、これも先述したサイトからの引用ですが、「真のパーミッションとは一時的な許可ではなく、顧客個人とのきちんとした個人的な関係が築き上げられてこそ得られるものだとしている。すなわち、パーミッションマーケティングは、顧客の信用と親しみを徐々に増していくサイクルであり、通常は短いサイクルでしかない“パーミッション”を継続的に得るために繰り返し行うプロセスだというわけだ。」という部分はラジオにも示唆的ではないでしょうか。
つまり、ラジオとはパーソナルなものであり、コミュニティFMにはその要素がより深まるということです。
明日は、このあたりをもう少し深く考えてみたいと思います。