フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMを売ろう・本編2

コミュニティFMを始めた方の感想で一番多いのが、電波が思ったほど遠くへ飛ばないということではないでしょうか。
頭の中ではわかっていたのでしょうが、実際放送を始めてみると、聞こうと思っても聞けない、何とかならないのかという不満が生まれてくるようです。
2008-01-22のこの欄で私はyes-fmの例を出しました。


yes−fmは出だしこそ好調だった。
信じられないほどの売上が最初はあった。
だが、月日がたつうちにメッキははげる。
スポンサーが次々に落ちていった。
理由はシンプルだった。
話題性はあっても、自分の住んでいるところにはまるで聞こえない。
聞こえないから、誰も聞かない。
リスナーがいない放送局に宣伝費をこれ以上出すわけにはいかないと。
コンテンツがどれだけゴージャスでも、聞こえないラジオに価値はないのだ。
つまり、聞くことの困難性がX値を下げていたというわけです。
この場合、勝手にyes-fmなら皆聞くだろう、だから単価も高く設定できるということでXYP値のうち、P値(相場値)を勝手に吊り上げてしまったわけです。
XY値が実際は小さいにもかかわらず、P値を上げてしまった、だから最初は信じられないほどの売り上げに結びついたというわけです。
吉本が制作するのだから他のコミュニティFMとは比べ物にならないという考え方が平気で通ってしまったのです。
放送というものも、ある意味水物です。
相場値のようなものに引っ張られる、それは仕方がないのかもしれません。
さて、もうおわかりのように、コミュニティFMのX値は、そのサービスエリアが広域局と比べて小さいわけですから、X値を上げるというのはなかなか難しいのです。
で、できるのはY値を上げる、すなわち、ヘビーリスナーを作ることによって、XY値を上げるのが比較的ましなのではないかと思われるのです。
とにかく朝から晩までコミュニティFMを聞く人を増やす、一度ラジオをつけたら、他の局に変えないというライフスタイルを作り出すことです。
しかも、この人たちはフォロワー的存在ではなく、できればイノベーター的な存在であるべきで、番組もそういう層を狙うのが重要になります。
さて、そんなことコミュニティFMにできるのか。
それは又明日ということで。(書く余裕があれば、ですが)