フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMを売ろう・4

というわけで、従来のラジオ局にはストック的思考があまりなかったことを昨日書きました。
最近では、さすがに局の偉い人も口々に言うようになりました。
「パッケージにして売れるような番組を作れ。」
現場はそう言われても困るでしょう。
ラジオ局といえば、今や朝と昼の生ワイド番組が目玉。
それをパッケージにしろと言われても売れるわけがない。
そりゃ、そうでしょう、生番組をパッケージ化するノーハウなんか作ってきていないのですから。
じゃあ、作ればいいではないかと言うのが偉いさんの考えなのでしょうが、制作費をカットしている状態で、どこからそんなノーハウを獲得する為の費用を捻出するのでしょうか。
それでなくても、ウェブサイトの制作に余計な金を使っているのでしょうから。
サイトの充実にさえ使う金がないのに、この上番組をパッケージ化して売るノーハウなんて作れませんよというのが実態かもしれません。
ところで、今日あるラジオ局の社長と昼間お茶しました。
ある落語関係者も同席していたので、話は落語のパッケージ化話に。
落語ほどラジオに向いたコンテンツはない。
落語会を収録し、ラジオで流すとともに、それをパッケージ化して売ればいいという意見が出ました。
ただ、こういったパッケージ、収録した当座はそれほど価値はありません。
何年も経ち、その落語家が有名になったり、何かの賞をもらったり、或いは故人になったりした時に、いきなりそのパッケージに価値が生まれるのです。
だから、作ればすぐ売れるというものでもありません。
いわゆる瞬発力にかけるといいますか、人気歌手のCDみたいなわけにはいかないのです。
だから、こういえます。
ラジオのコンテンツをパッケージ化しても、すぐに商品として活発に流通するわけではない。
テレビとの違い、かもしれません。
それでいけば、NHKラジオの英会話講座などはまだパッケージ化に利用価値があります。
そのままパッケージ化しても、英会話を勉強したいと言う人はきっと買うでしょう。
それがどれぐらいのマーケットなのかは知りませんが、まだ瞬発力を持つパッケージであることは確かかもしれません。


さて、私がラジオをストック化するというのは、こういった今の延長上の話だけではありません。
いえ、実は、それよりももっと未来志向の話なのです。
ストック技術の進歩は、安価なストック費用を実現しています。
別に、供給者側があえてパッケージ化する必要はない、ユーザーの利便性に任せればいいということになります。
パッケージがほしければ自分で作れ、でもコンテンツ料だけはいただきます〜かな。
私の中では、放送すれば、それがそのままデータベースになり、それが容易に金に換わるというのが、ストック商売なのです。
意味があるからデータ-ベースにするのではない、放送のすべてがデータベースとしてストックされることを目指しているのです。
要は、そのデータベースでどんな商売をするかということなのですが、さて皆さんは私の話をご理解いただけているでしょうか。
明日からは、いよいよコミュニティFMを売る話です。