フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMを売ろう!・3

コミュニティFMを売ろう!」なんて言いながら、なかなか本題に入らないではないかとご不満の方も多いでしょう。
いきなり妄想風に言い出したことに落し前をつけないといけないので、もう少し我慢してください。
「今までのラジオは時間を売っていただけなので、それ以上に金に換えることはできませんでした。
これからは放送を金に換えるのです、そのための方策を考えるのです。
例えば・・・。」
で、例えば、の話です。
私の中では、放送は二つあります。
一つはフロー、もう一つはストックという放送です。
フローは、今ほとんどのラジオ局が流している番組です。
時間とともに流れていき、そして永遠に向って消えていきます。
ストックは、少しずつラジオ局が取組もうとしている放送です。
ストック技術が格段に進歩し、もはやカセットやMDでリスナーが個人的にストックするだけの時代ではなくなりました。
私が放送局に入った時、編成の上司から言われたことは、録音された番組は放送終了後速やかに消せということでした。
つまり、基本的にストック禁止だったのです。
もしストックするなら、保存することを文書で提出しないといけないと言われました。
それゆえ、基本的に放送局(というかFM局)は、会社として何も残してはいけなかったのです。
もちろん、個人的にストックするものまで、強く禁止されるわけではありませんでしたが、それを商売に使おう、あるいは二次利用しようなどというのは、基本的にはNGだったのです。
しかし、先ほども言いましたように、今やストック技術の格段の進歩は、そんな教条主義的な扱いを排除し始めました。
皆さん、ラジオ局には本当に昔の音源が少ないと思われませんか。
そうです、音源を残してはいけなかったのです、それを商売にするなどと考えること自体がありえなかったのです。
だから、今のラジオ局、ほとんどストックを商売にするという歴史的なノーハウを持ちません。
番組は常にフローに最適化されていました。
過去のラジオを金にしている放送局など、ほんの一握りであることがわかるはずです。
それがテレビ局との違いかもしれないと思います。
テレビのストックは商売になっても、ラジオのストックはならない、本来、そんなはずもなかったのですが、そういう歴史を歩んでしまったのは事実です。
ラジオはストックしてはいけない、そんな呪縛が今のラジオマンにも引き継がれているのではないか、そんな気がする私なのですが、実際、今の現場の方はどう思っておられるのか?
そんな雰囲気(空気)がなかったということだけは、お分かりいただけると思いますが。