フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

マルチメディア放送を考える・1

先日からマルチメディア放送の展開について考え始めているのですが、浅学にして情報をあまり把握できていないため、何らかの提案をするには荷が重過ぎるというのが実感です。
皆さんからのコメントや情報提供をたよりに、少しずつ書き始めてみたいと思います。
さて、昨日とりあげた朝日新聞の記事です。
こういう個所がありました。


 通勤途中、携帯電話機でラジオを聴くと、ビートルズ専門局から懐かしい曲が流れて来た。ディスプレーに映る曲の紹介文を読み、ビデオ映像も楽しんで、気に入ったなら100円を支払ってダウンロードする―。
 デジタルラジオで実現できる利用イメージの一例だ。デジタル化で電波を有効活用し、演歌やロック専門といった多チャンネル化や高音質化、映像やゲーム、地図など様々な情報を配信し、ショッピングもできる。
私の第一の疑問。
本当に携帯でラジオを聞くのだろうか?
携帯でラジオを聞きたいと本当に大多数の人が思うのだろうか?
皆さんはどうですか?
ラジオは、車で聞くか、家(オフィス、お店)でしか聞かないという人も多いのではないでしょうか。
携帯電話でラジオを聞くというのは、生活スタイルの変化を意味します。
そんなパワーがデジタルラジオマルチメディア放送)にあるのか、ハードルが少し高そうな気がするのです。
それと、上にあげた例ですが、まずビジネス的には成功しません。
オルタナティブが既にいくらでもあるのですから、携帯になったから需要がそちらに移るインセンティブがあまり感じられません。
ビートルズの音源(映像)をダウンロードするなんて、いつの話ですか。
多チャンネル化、高音質化、それこそ皆さんが言うように同じことをやろうとして失敗したBSラジオ、モバHO!の教訓が全く生かされていません。
言うだけなら誰でも言えます。
どうすれば、それがビジネスとして成功するかにスポットを当てない限り、名前をマルチメディア放送にしても一緒です。
こんなビジネスを投資対象にする人って、本当にいるのでしょうか。
いるとしたら、雰囲気にだまされているだけではないか、そんな気がして仕方がないのです。