フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

金のない奴を仲間に入れるな・10

「金のない奴を仲間に入れるな」シリーズ、とりあえず今日で最終とさせていただきます。
コミュニティFMが、公的にその存在を認められ、そのための最低限の費用を地域で負担しようという話でない限り、「金のない奴を仲間に入れるな」は重要なキーワードだと私は思います。
本当はこんな言い方はあまりしたくはありません。
それはちょっと極端すぎないか、極論ではないかと言われても仕方がないからです。
ただ、何度も繰返していますが、これは理屈ではありません、処世術なのです。
私としては、コミュニティFMが公的にその存在を認知され、最低限の費用を地域が負担するというのが一番のソリューションではないかと思わないでもないのです。
しかし、全国に200局以上のコミュニティFMが商業放送局として既に生まれてしまった以上、地域が負担しろというのは今や現実的ではありません。
とにかく、できるだけ出費をおさえる、それしかコミュニティFMに残された手段はないといわれると、私もそれに反論する材料は持ちません。
何しろ、ついこの間までわが世の春だった広域ラジオ局が今や売上減の嵐に見まわれ、「経費削減」「制作費カット」を至上命題にするようになったのですから。
コミュニティFMが更に出費を抑えるというのは、誰が見ても当然の方策としかいえない気がします。
今ごろ、「金のない奴を仲間に入れるな」なんて言われてもと、既存局の方はおっしゃるかもしれません。
私の言えることは、もし今コミュニティFM関係者に金にあまり困らない方がおられるなら、決してその方を手放さないことです。
また無闇にその方から金を引っ張ろうとしないことです。
金の卵を産むガチョウの話を思い出してください。
ガチョウの腹を裂いたら終わりです。
機嫌よく、自然にその場を楽しく過ごせた時に、ガチョウは初めて金の卵を産むのです。
金のないものは、金を手に入れるためにはどんなことでもしかねないと言われます。
衣食足りて礼節を知る、ともいいます。
金の卵を産むガチョウは、腹を裂かれたら終り、何か突拍子もないことを言い出すようですが、私の忌憚のない意見と受けとめていただければ幸いです。