フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

金のない奴を仲間に入れるな・9

コミュニティFMでありがちな話をします。
開局前は、金は何とかなる、地域のためにFM局を核にして情報発信するのが目的だと言っていた方が、しばらくすると、制作費のカットや人員の削減などを言い始めます。
役に立たない人材はいらない、自分の番組は自分で売ろうという気概を持て、とにかくスポンサーをつれてこい、無駄な金は一切使うな等と現場に指示が入ります。
おかしいじゃないですか、金は何とかなると言っていたじゃありませんかと言い返しても詮無いことです。
開局に思った以上に金を使ってしまった、経費が思った以上にかかった、実際放送してみると予想以上に番組が売れない、スポットが入らない。
金を出してあげるとか、大いに協力するといっていた企業や自治体、外郭団体が、放送が実際始まってみると、最初に言っていた額の半分も出してくれなかったりすることもあるでしょう。
最初は気分が高揚していた開局関係者も、日が経つにつれ、みるみる興味を失い、そのうち局に立ち寄ることもしなくなったりするかもしれません。
あの時、地元のコミュニティFMのために私たちもできるだけのことはすると言った言葉は嘘だったのでしょうかと言いたくもなるでしょう。
その人たちの本音は多分こうです。
これ以上自分の金が出て行くのは困る、後は君達で何とかしなさい。
コミュニティFMとつきあっても、自分の金をあてにされるだけだ、それならとっとと退散しようというのでしょう。
残ったのは、正直言って金にあまり縁のない人ばかり。
つまり、コミュニティFMに金を要求されても、無い袖は振れないで終わりの人ばかりというわけです。
地元の名士で、そこそこ財産をもった方も、コミュニティFMに関与しているうち、どんどん金が減っていくという結果になりかねません。
そりゃそうでしょう、周りはいつのまにか金のないスタッフばかりになってしまうのですから。
残った金持ちが、費用を持つのは当然という空気が生まれかねないとでもいいましょうか。
だったら、最初から金に困っていない仲間だけで始めるべきでしょう。
コミュニティFMは、開局したその日から、ただただ金を消費します。
収入が支出を自然に上回ることなど考えられないというのが現実でしょう。
とにかくコミュニティFMは金を持っている人を集めるのが先決です。
それは自治体でもいいですし、企業でもいいです。
国に税金を払うなら、コミュニティFMに使おうというぐらい毎年利益を上げているところと仲良くしましょう。
そんな当てがなければ、コミュニティFMなんか開局するのはやめる、多分それぐらいの決断力が必要なのがコミュニティFMではないかと思う次第です。