フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

金のない奴を仲間に入れるな・7

私が放送局の社員だった頃と、今の局との違いに色々気づきます。
先日も書きましたが、レコード室にかける費用がまるで違います。
私の頃は、専属社員2人にアルバイトがいました。
今は、アルバイトのみです。
管理者はいても、他の業務と兼務で普段の作業はほとんどしません。
おかげで、局としてのレコード関連情報がまるで伝わってきませんし、こういうCD(音楽雑誌、単行本含む)を買ってくれという窓口すらありません。
CDがほしければレコード会社にねだりなさいとでも言うのでしょうか。
ついでに言うと、音楽DVDを購入するという予定は全くないようです。
映像なんかいらないだろうというのでしょうが、デジタルラジオ3セグ放送しようなどと言っていたのはどこのどなたでしょうか。
他に、番組で喫茶店から飲み物をデリバリーしてもらうという風習は全くなくなりました。
飲み物なんか自分で買え、自動販売機があるじゃないかということのようです。
給湯器とか珈琲のサーバーはあるようなので、勝手にセルフで飲んでくださいなのでしょうが、私は何か貧乏くさいなと思ってしまいます。
それだけ番組制作費がないのでしょう。
1時間のハコ番組だと月額50万円ぐらいの制作費は必ずあったものですが、どうなのでしょう、雑費項目でも10万円キープできたら御の字かも。
いや、タレントやディレクターのギャラを払えば、一円も残らないという予算もありそうです。
しかも現場には社員はいないとなると、何かで金を使う必要が出てきたら、とりあえず自腹にならざるをえないでしょうね。
そういうわけで、関係者は常に金を持っている人、またそれを出しても生活に困らない人が望まれるわけです。
県域局がこれですからね、コミュニティFMとなると、さてどうされておられるのでしょうか。
誰も金がなければ、最初のやり方を変えない、例えそうした方が面白くなるのがわかっていても、新しいことをやらないという選択になってしまいかねません。
面白い番組を作るための基礎的条件が整っていない、確かにラジオ番組を作るには厳しい環境でしょうね。
とにかく、今や現場に放送局の社員がいない、プロデューサーといっても事務所にいるだけなんてことが日常化している今日、番組制作のリアルな現場を活性化させる材料は減る一方な気がします。
社員プロデューサーの皆さん、できるだけ毎回現場にいて、金が必要だと思ったらさっと自分の財布から出しなさい。
社員なら、何とかなるでしょう、足りなければ会社に要求しなさい、弱い立場のものに矛盾を押しつけるだけでは、何のためのプロデューサーなのでしょうか。
そういうことで、この話は、また明日に続きます。