フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

金のない奴を仲間に入れるな・6

もう皆さんおわかりだと思いますが、「金のない奴を仲間に入れるな」というのは、山田真哉さんの「食い逃げされてもバイトは雇うな」みたいなものです。
一つの考え方を提起しているわけで、「別に金のない奴を仲間に入れたっていいんじゃない」ということを言い出す可能性だってないわけではないのですから。(山田さんの続編は「食い逃げされてもバイトは雇うななんて大間違い」ですし。)
普遍性を持っているわけではない、ただ、コミュニティFMの処世術として「金のない奴を仲間にいれるな」、その方がリスクが少ないのではと言っているのです。
コミュニティFMとはいえ、放送は何だかんだと金が要ります。
その支出を収入の枠内に入れようとするから、色々と無理が出てくるのがコミュニティFMの実態なんだと思います。
支出で削れるものは、もうすでに削った、これ以上何を削れというのかという声もよく聞きます。
人を育成する金は、ほとんど用意できない。
育成してほしい人は、お金を持って来てくださいといわざるをえない状況かもしれません。
ボランティアにも、番組制作にかかる費用を負担してほしい、ついでに電波料もちょっと負担してほしい、と言いたくなるのではないでしょうか。
ボランティアなのか何なのか、段々わからなくなってきますが。
とにかく、金に困っていない人材で、コミュニティFMを構成するのが今や最適な選択ではないかというのが、この項で私が述べていることなのです。
即戦力の貧乏人なら、まだ使えるかもしれませんが、海のものとも山のものともわからない貧乏人は将来の負担になるかもしれません。
コミュニティFMの売り物=商品はあくまでも番組なのです。
それが売れなきゃ自分で買う、あるいは親戚に買ってもらう、商売をやっている人間なら当たり前のことのようにすることです。
在庫は、関係者に買ってもらうしかありません。
だから、金に余裕のある環境にいるものを仲間に入れるべきです。
とりあえず、身内を使っても商品を売りさばき、そこで得た金をより良い商品の仕入れ(開発)にまわし、その商品をまた店頭に出す。
これが商売の正のスパイラルです。
電波の在庫は目に見えないから気にならないかもしれませんが、在庫は在庫なのだという認識を持っているべきでしょう。
何でもいいから放送していればいい、なんて商売人の発想ではありません。
この話は、何となくループしそうなので、ひとまずこの辺で。