フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

金のない奴を仲間に入れるな・5

私が何度もこの欄でとりあげる映画「波の数だけ抱きしめて」ですが、ここに出てくる4人のミニFM関係者は、多分誰一人お金に困っていません。
ミニFMをクライアントに売ろうとする広告代理店マンも大手代理店の社員ですし、映画に出てくるクライアントも大企業で、いわゆるリッチ族の部類でしょう。
つまり、あのFM局に登場する人物はみんな金のある奴なのです。
織田裕二が扮する男性スタッフも、バイトをしていたとしても、それは生活費をかせぐためではなく、番組をリッチにするための費用を稼いでいるのだと私には思えるのです。
理想形としての「波の数だけ放送局」は、金がないので困っているという人も出てきませんし、金を何とかして稼いでやろうと言う人も出てきません。
餓鬼草子に出てきそうな人物は誰もいない、いやそういう要素が混じれば、「波の数だけ抱きしめて」の爽やかな後味はなかったのではないでしょうか。
私にとっての理想形は、「波の数だけ放送局」だということは、もう皆さんお分かりいただけていると思います。
だからというわけではないのですが、私の中ではコミュニティFMにボランティアで参加する人はリッチな人であってほしいわけです。
交通費ぐらい払って欲しい、私が頼んで番組に協力してくれた人には、記念品でいいから何か局から用意してほしいという人は遠慮して欲しいなと思うのです。
本当にそう思うなら自分の金でその人たちに報いてほしい、局だって払わないと言っているわけではない、払いたくとも払えないのです。
社員はちゃんと給料もらっているではないか、大して毎日何もしていないではないかと言いたくなる気持ちはわかります。
しかし、そんなもやもやしてコミュニティFMに来るのなら、ボランティアとして協力すること自体が間違っているのではと思ったりするのです。
ボランティアの究極形は、自分がボランティアでやってあげているということすら自覚しないことではないかと思うのです。
自分はやりたいことをやらせていただいている、それがボランティアというのなら別にそれでもかまわないとでもいいましょうか。
とにかく金目当てでコミュニティFMに近づいてくる人は、なるだけ仲間に入れないほうがいい。
これはコンサルタントを生業にしている人も同じです。
業績不振で経営が行き詰っているコンサルタントとか設備業者、小遣いがもらえるならと思ってコミュニティFMに期待をかけている放送局OB、業界人、フリーのアナウンサー、ディレクター、その他、あまりリッチでない方々を何も考えずに仲間に入れるのは注意したほうがいいのではと思うのです。
ま、そういうわけで表題の「金のない奴を仲間に入れるな」というわけなんですが、これは最初にも言いましたが、ある方にはきわめて不遜で不快な言い方ではないかと少し心配しております。
そのあたり、少しずつ探らせていただきながら、明日以降も書き綴るつもりです。
皆さんの率直なご意見など、またお聞かせください。