フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

若者とラジオ・15

若者をターゲットにするならイノベーター層(或いはアーリーアダプト層)を狙えと昨日書いた。
若者に迎合するのかというコメントをいただいたが、迎合するというのは、多分フォロワー層をターゲットにした場合のことだろう。
フォロワー層は、イノベーター層、アーリーアダプト層に追随はしても、それ以外からの直接的な働きかけには対応しないと考えた方がいい。
今の音楽業界、放送業界がよく間違えているようだが、フォロワー層をターゲットにしてもクラゲをつかむようなものである。
それゆえ、私は昨日、フォロワー層は相手にするなと書いたわけだ。
といっても、これらの層(イノベーター、アーリーアダプター)を狙うといっても簡単ではない。
何故なら、その若者層を狙う主体自身がイノベーターでなければならないからだ。
昔のラジオ制作者には、そういったイノベーター的な志向をもった人材がそこそこいた。
今まで誰もしなかった方法論を開発し、新しいラジオの時代を創造できる能力のあるものがいた。
今は、どうなのだろう。
ざっと見渡しても、そんな力量をもった制作者は本当にいなくなったような気がする。
制作能力はあっても、イノベーター的資質を感じない、そんな制作マンが今のラジオを作っているのではないか。
そうでなければ、今のようなラジオの停滞は考えられない。
今のラジオが何を生み出せているか。
過去をただなぞっているだけではないか、先人をただ崇め奉っているだけではないか。
ラジオは若者にリスペクトされているか、その土壌は失われてはいないか。
やはり、ラジオはリスペクトされないといけない。
ただ、一つのメディアとして存在するだけでは、若者に相手にされるのは難しい、多分。
ラジオ業界はどうすべきか。
とりあえず、昨日イノベーター層を狙えと書いたわけだが、その上に一つ言っておこう。
金のない奴を仲間に入れるな、ということだ。
能力がある人材なら別だが、ただラジオを少しぐらい作れるような貧乏人は相手にするなと言いたい。
どうして、そんなことを言い出したのか。
それは明日、説明することにするが、何を極端なことをと思われるかもしれない。
今は、それを甘受するのみである。