フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

おいしいラジオ・2

チーズはどこへ行ったの話をする前に、もう少し制作費の問題に触れることにしよう。
ラジオ局の商品というのは、当然のことだが番組である。
電波に付加価値をつけたもの=番組ということになる。
電波だけでは商売にならないのは当り前だし、また付加価値が大したものでなければ、それを金に換えることもできない。
そう考えると、コミュニティFMの付加価値は商売になるかということになる。
他所から商品を持ってきて並べるだけで、そこそこの金に換わることもあるようだ。(例・J-WAVEの再送信)
コミュニティFMが例えばコンビ二のようなものなら、それで十分なのかもしれない。
商品は本部から運ばれてくる。
言われたとおりに並べて、余計なこと(勝手な付加価値)をしない。
ローカル色を可能な限り出すな、そんなのことをしたら田舎のよろず屋になる。
多分、このあたりのノーハウは、そういったフランチャイズチェーンの本部なら当然のように持っているだろう。
コミュニティFMも、本当はそういう本部があって、こういう風にしないと客は商品を買ってくれないよと指導するのがいいのかもしれないが、それはないものねだりでしかないだろう。
JCBAにその機能を望む局もあるだろうが、安い会費で維持されている上部団体にそれを望むのは酷としかいいようがない。
さて、制作費の問題である。
もはやコミュニティFMには、これ以上の制作費は出せない。
できれば、減らしたい、いや、キャッシュフローが不足していて、今月の資金繰りさえおぼつかないという局もあるだろう。
民間団体が経営しているコミュニティFMになると、社長や役員の給料などまともに払えないという話もよく聞く。
制作費アップなんてとんでもない話に聞こえるかもしれない。
これで付加価値をつけるも何もないもんだ。
かって、ラジオはおいしかった?
え?いつどこの話?
コミュニティFMなど、おいしかった時代など一度もない。(初期にはコンサル系の会社がコミュニティFM開局のお手伝いをして、そこそこ金回りが良かったという話はあったが)
おとなしく口をあけていたら、広告代理店とキー局がお金を流して込んでくれた?
それ、本当の話?
私の体験談ですが、まあまあ本当です。
放送局の社長など、アホでも能無しボンボンでも務まりました。
その後遺症に今悩んでいる局もあるようです。
そんな自覚もないまま、無為に経営を続けてきたラジオ局が今行き詰まっているといえないこともないでしょう。
ということで、そろそろチーズはどこに消えた?の話ですが、それは月曜日以降に。
明日、日曜日は一日休養にあてます。
ちょっと充電しないと、企画力が落ちつづけますから。