フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMの力・2

私は年に2〜3回程度、イベントのプロデュースをする。
とはいえ、それが全国イベントとなると、そんな回数はこなせない。
同じ内容のイベントでも、それが20〜30箇所となると、その回数分のイベント苦労がのしかかってくるからだ。
たいていイベントの実施マニュアルを作り、それを当該の地方に送るのだが、なかなか思ったようには動いてくれない。
仕方がないので、現地へ行き、とにかくこれだけは押さえておいてくださいと依頼し帰るのだが、それでも当日は不安な気分はぬぐえないものだ。
イベントの怖さというのは、やればやるほどわかってくる。
その怖さを知らない人は、気楽な顔をして立っておられるだけ羨ましいと思う。
さて、コミュニティFMである。
果たしてコミュニティFMに、当日の現場を仕切ってもらえるだろうか。
「うちは、とてもそんなことはできません。直接やってください。お手伝いはしますから。」
そんな答が返ってきそうだ。
「お任せください。そういうのは得意ですから大船に乗った気持ちでいてください。」
そう返事されても、本当かな?と疑いの目で見てしまうかもしれない。
大丈夫と言われれば言われるほど、こちらは慎重になる。
多分、それぐらいの気持ちでいないと、責任もってイベントなど取り仕切れないだろう。
コミュニティFMの方と、一度そういうイベントをご一緒してみたいという気持ちは大いにある。
そういう場でしかわからない、コミュニティFMの力量というのが見えてくるような気がするからだ。
単純にタイムやスポットの電波料を売っているだけでは、これからのラジオの運営は厳しい。
やはり、目に見えるイベントなどを通じて、ラジオの存在(ブランド力の誇示)をアピールしないと、クライアントも金を出そうとは思わないだろう。
頼まれたイベントを見事に実施できるだけの力量。
番組の制作に力を入れるのも大切だが、そういう現場を取り仕切れる力を育成するのも大切だろう。
さて、どれだけのコミュニティFMが、そういったニーズに答えることができるだろうか。