フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ついでに橋本治

橋本治氏の言葉がスイスイと胸の中に落ちていく。
それも20年近い前に書かれていたものだ。
こういうのがある。


「信じたい」と思えない未来なんて「未来」に値しない。「未来」というものは、自分が「信じたい」と思う方向に自分で作っていくものだ。(橋本治『ぼくらの未来計画』) 
確かにそうだと思う。
自分が信じたいと思う未来こそ、未来なのだと言われると、ものの見事に「空気が入る」。
ちなみに「空気が入る」というのは、一種の全共闘用語で、「敗北主義的になって意気が上がらない連中の闘争心を、革命的な言辞を使ってもう一度戦おうという気にさせること」ぐらいの意味だ。
「空気が読めない=KY」より、はるかに意味のある言葉(?)かもしれない。


閑話休題
自分が成功をイメージできないのに、とにかく何が何でも成功させようなどという人が時々いる。
成功体験もないのに、人に成功を強制するなと思ったりすることも多い。
コミュニティFMで成功を語る人を、それゆえなのかあまり信用する気になれない。
成功のイメージを持たないリーダーに、率いられる兵は惨めだろう。
一つの処世訓だが、ついていくなら成功体験を持った人にしたほうがいい。
口先だけで、大した成功体験も持たないリーダーから得るものは少ない。
人の好き嫌いとは、もちろん全く別の話である。
もう一つ、同書にはこんな言葉もある。
「仕事とは、他人の需要にこたえることである。」
こう言い切ることができるのは素晴らしい。
仕事とは、自分のために何かをするわけではない、他人のためにすることだと言い換えることができる。
他人の需要に応えられないような作業は、仕事の名に値しない、ということだ。
はい、今日の仕事終り、なんて言って後片付けを始めたそこのあなた。
あなたは、今日、どれだけ他人の需要に応えることができましたか?
ま、まじにそんなことを聞いたら、多分嫌われるだけだから皆さん気をつけてと、老婆心ながら。