フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

インターネットの話

先日、あるネットワークの責任者の方から、ラジオをいかにインターネット広告の対象にするかの相談を受けた。
インターネット専門の広告代理店からプラン出しを要求されているので、何か考えてほしいというのだ。
単体のラジオ局から出てくるのは、もはや売り物にならないネットビジネスばかり。
未だにバナーだの、何万ヒットだのを基準にされているので話にならないとか。
5年ぐらい前だったと思うが、読売新聞が個々の記事にリンクを張るのを禁止するという意思表示をされていたのを思い出す。
リンクはホームページ(表紙)に限定すると言って、ネットユーザーに総スカンを食っていた。
そんなのユーザーの勝手だろ、気に入らないなら自由に閲覧できないようにしたらいいのだというのだ。
これはその通りだが、新聞社としては表紙のバナーを高く売りたいと思うわけで、そのためにそのページへのリンクを強制しないとヒットがかせげないという理由もあったのだろう。
インターネットは、あんたの独占物ではないということに、既得権側は気づかないものなのかもしれない。
あるラジオ局、リクエストのあて先を未だにホームページのURLで済ませている。
とりあえず、そこへ来て、そこから自分のほしいものを選択しろと言っている。
これもバナーのあるページのヒット数をかせぐための戦略なのだろうが、正直言って発想が古すぎる。
というか、ユーザーをバカにしてはいけないと思う。
こういうサービスを受けたければ、自分達のやり方に従えみたいな考え方がにじみ出るサイトなど、そのうち誰も相手にしなくなるだろう。
ネットユーザーは、供給者側の恣意的な誘導を嫌うものだ。
少し前のCCCD騒動、今でいえばコピーワンス
ネットユーザーは、みんな泥棒予備軍だから、ルールを作って強制しないといけないと言わんばかりだ。
ユーザーにストレスを強いるようなサービスは、ビジネスにはならない。
自分達の権利を守りたいのはわかるが、そのためにユーザーを規制するのは逆効果だと思うのだがいかがだろう。
ネットは基本自由であることが重要だというのが私の意見。
ルールはその自由な利用の中から、自ずと生まれてくるのではないかと今は思っている次第だ。