フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

スペシャリスト・2

スペシャリストとかジェネラリストとか、何をわけのわからないことを言っているのかと思われた方もおられるでしょう。
放送局においても、それほど使われる言葉ではないかもしれません。
実は、この言葉、私を育ててくれた方が常に私に言っていたことなのです。(多分、他の方にも言われていたのでしょうが、今も使うのは私ぐらいのものです。)
その人は、私をスペシャリストにしようとしたのではありません。
スペシャリストになって増長するくらいなら、ジェネラリストになれと言われていました。
そのためか、その人によって編成にまず配属され、次に制作、そして営業外勤、また制作に戻されて、今度は東京支社に転勤させられ、あげくはTFMに出向させられてミュージックバード立上げに参画させられたわけです。
そのあげく、その方は病気になりリタイア、ジェネラリストになれと言われた私は行き場を失ったとでも申しましょうか。
別にジェネラリストになりたいと私は思いませんでした。
どんな場に配属されても、常にそのスペシャリストになろうと努力しました。
おかげで、どの部門でもそこそこ活躍できて、放送のことならたいていのことは専門的にできるようにはなっていました。
しかし、何でもできるジェネラリストなんか、中途半端なだけだというのが私の実感です。
後ろ盾のいなくなった私は東京に取り残されました。(あくまでも比喩ですが)
一人になって思ったことは、できれば本当のスペシャリストになりたかったということです。
そうすれば、もっと楽に東京で生きられたでしょう。
放送のスペシャリストの需要はあっても、放送のジェネラリストの需要などありません。
どこの局にもジェネラリストはいるのです。
一流のジェネラリストは、超一流のスペシャリストには勝てません。
また、超一流のジェネラリストなどになれるわけもないのです。
CFMにスペシャリストは不要というのは、そうかもしれません。
頭の固い、融通のきかないスペシャリストなんか邪魔だと思われるでしょう。
ただ、スペシャリストは放送を知っています。
どういう放送をすれば、どういうリスナーが聞くかを肌で知っています。
ジェネラリストは頭でしかそれを知りません。
皆さんが思われるスペシャリストとかジェネラリストというのは、私が言及したものと少し違っているのかもしれません。
この話、もう少し続けたいと思います。