フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

スペシャリスト

今のラジオ業界に少なくなったと思うのは、スペシャリストの存在。
いい意味での職人気質をもった人ともいえるでしょう。
身分社会(例えば士農工商)の名残なのでしょうか、スペシャリストよりもジェネラリストの方が偉いという風潮が業界に感じられます。
ジェネラリストというのは、官僚みたいなものかもしれません。
万事そつがないというのが、この人たちの特徴。
そのせいか、会社内でいつのまにか出世していき、人事権や経営権を掌握していきます。
で、スペシャリストはどんどん自分達の住む領域を制限され、変に逆らおうものなら「専門バカになってもらっては困る」というご託宣のもと、全く慣れない職場に配置転換されてしまいます。
理屈よりも何よりも、ジェネラリストはスペシャリストを嫌いなのかもしれません。
とにかく、業界が潤っていた頃は、その関係はまあまあ安定していました。
たとえ問題児であっても、能力のあるスペシャリストは自分の居場所を確保できました。
それが今のような長期低落傾向です。
スペシャリストなんか要らないとばかり、どんどんリストラされていきます。
ラジオの半分はスペシャリストが支えていたのです。
その半分を切り捨て、ジェネラリストの半分だけで衰退していくラジオに歯止めをかけられるものでしょうか。
スペシャリストなんか、アウトソーシングすればいんだよとジェネラリスト。
誰だよ、アウトソーシングなんて官僚どもが喜びそうな言葉を考えた奴は。
そんなの下請けで十分だと言っているのにすぎないのに。
ラジオの番組なんか誰でも作れる、あれぐらいのことでスペシャリストなんか要らない、そんな風潮に私は与しません。
ラジオの半分はジェネラリストが、半分はスペシャリストが支えている。
それを忘れるラジオ局に、未来などありません。


言い過ぎたら謝るとです。