フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

散髪

社会保険事務所の帰り、街をぶらぶら歩いていると床屋さんがあった。
暑いし、ちょっとさっぱりしようかと思って入ってみることにした。
まだ若い方が一人で店をやっているという感じで、客は私ひとり。
しばらく世間話をしていたが、BGにFMが流れていたので、ちょっと聞いてみた。
「FMを流しているんですね。AMじゃないんだ。」
「何か流していないと淋しいんで。色々と情報も流してくれるのでお客さんがいなくても退屈しないんです。本当は音楽ばかりだと聞かないんでしょうが、今はFMもしゃべりが増えましたから。」
「音楽がただ流れているだけでは、ダメなんだね。」
「こういう店は、しゃべりが多い方がいいですね。でも、昔は音楽をよく聞いていたんですよ。中学生の頃はヘビメタが好きで、レコードもよく買いました。今は、嫁さんも子供もいるので音楽なんか聞くこともありません。」
「一度音楽から離れると、CDを買おうなんて思わなくなるし、ラジオで音楽を聞こうとも考えないというわけだね。」
「また、私たちが聞きたいと思う曲も今はないですからね。とにかく何か流れていたらそれでいいんです。」
人は家庭を持つと音楽から離れるのが普通なのかもしれない。
30代、40代の人間が未だに音楽を聞いているというのは、それほど一般的ではないのだろうか。
CDが売れないはずだ。
コミュニティFMのみなさん、音楽をただ漫然とかけているだけでは、少なくとも床屋さんは聞いてくれないみたいですよ。