フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ラジオとネットビジネス

今日あるサイトに紹介されて、そこから何百というアクセスが来ている。
TFM(FM大阪含む)がデジタルラジオ3セグ放送を中止した関連のニュースがあまりないため、私のブログも参照の対象にされているのだろう。
実際のところ、関係者を取材すればするほど、何かわけがわからない話になっている。
少し整理した方がいいと思うので、この欄で言及することはしばらく見合わせたい。
ところで、4月からスタートした番組だが、これはあるウェブサイト事業者とコラボレートしていて、ネットに流れている広告費の一部をラジオに還流させるという構造になっている。
表面上は従来の番組とさほど変わらないが、営業的な構造はだいぶ違う。
何度も言っているが、ラジオの従来のビジネスモデルは限界に達している。
クライアントはラジオに広告費を出すなら、はるかに安くなったテレビ、ヴィヴィッドに反応がわかるインターネットを選択するだろう。
私はプロフィールにも書いてあるが、IT関連ビジネスのマネージメントを本業としている。
だから、ラジオがラジオのままで競争してきても痛痒を感じない。
むしろ、IT技術に通暁したスタッフを持ち、ラジオとネットをコラボレートしようという意志を感じる局には、脅威を感じるし、同時に敬意を払いたくなるのだ。
すでに知られているようなネットビジネスをラジオ局がやっても大した金にもならないのは皆さんご指摘のとおり。
だから、私は今まで誰もやらなかったようなスキームを考え、それを実践している。
成功するかどうかはわからない。
しかし、少なくとも企業のネット広告費の一部は確実に私の方に還流し始めている。
広告費は別に減りもせず、世の中を流通している。
減っているのは、ラジオの広告費なのだ。
そんなものにしがみついていたら、崖から転落するのを待つようなものだ。(誇張にすぎるけど。)
ローカル局の苦悩を2回ほど書いたが、とにかく新しいビジネスを世に問わなければ、その未来は開けないと思うのだ。
その意味で、プアな放送局のウェブサイトを見るたびに、この人たちやる気あるのかと心配してしまうというのが私の本音である。