フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ローカル局の悩み・2

昨日とりあげた高知放送のウェブサイトを訪れてみた。
正直、何とおそまつなサイトだろうと思った。
ラテ兼営というのだから、ネットの価値もわかっているはず。
ラジオ・サイトの貧弱ぶりは信じられないのひとことだ。
コミュニティFMのサイトには、これよりも数段コンテンツの豊かなものがあるというのに。
「ローカル色を強める」というのなら、サイトを強化することも大事だろうと思うのだが、色々あって難しいのかもしれない。
私が最近密接につき合わせてもらっている局も、ネット予算はスズメの涙だ。
こうしたらいいのに、ああしたらいいのにと提案しても、まるで相手にされない。
ウェブサイトなんて、広報機能の一部だ。
金をかけても回収できないし、アクセスもたいしたことないのだから、他局並でいいのだと言わんばかり。
広告費が雪崩をうってインターネットに流れているのに、何たる牧歌的な考え方だろう。
周囲にハイウェイが走り、新幹線がすごいスピードで通っているのに、自分達のまわりは牧場のままでいいんだとでも思っているのだろうか。
大都市の局でさえ、こんな体たらくである。
確かにローカル局にそれ以上のニーズはないのだと言われれば納得せざるをえなくなる。
とはいえ、「ラジオはもうだめだ、どうしようもない。」という危機意識だけは持っているのだから、本当に何を考えているのだろう。
ラジオは、コンテンツ重視の時代に入り、マルチメディア的思考が必要になっているということは誰の目にモ明らかだ。
ウェブサイト、デジタル化、データベース的思考、情報の最先端に本来いるものには、これらが次世代メディアのキーワードになることぐらい先刻承知のはず。
なのに、私の問いかけに答えられない(答える気がない)のは、何故なのだろう。
金がなければ自分でかせげ、それぐらいの金は業界には余裕に存在するはず。
毎日毎日同じ事を繰り返しているだけの人生のどこが面白いのか。
私には、新しいことを何もしようとしない業界人の頭の中がわからない。