フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

4月改編

静かである。
4月の改編期を迎えているのに、ラジオの世界は少しも活性化した気分がない。
AMもFMもリニューアルした部分は多々あるのに、そのアピール度にパワーが感じられないのだ。
おそらく、作り手側に自信がないのだろう。
今回の改編でこうしました、ああしましたというメッセージは伝えられてくる。
だが、これによって私達はこういうものを作り出しますという部分に力強さがないのだ。
多分、制作費をかけられない、という事実が担当者から自信を奪うのかもしれない。
投資もしないで、何を回収しろというのか。
種もまかずに、何を育てろというのか。
それでも、上司は何とかしろというだろう。
竹やりでも、十分敵と戦えるのだ、要は精神力だ、魂だ、などというと敗戦前の日本みたいな話になる。
確かに、そういった精神力はないよりあるほうがいいに決っている。
だが、戦うための武器が精神力だけでは、結果は推して知るべしだ。
効率よく仕事をすれば、何とかなるという声もある。
最小限の投資で、最大の効果を得るということもありうるだろう。
しかし、その為のノーハウはどこにあるのか。
ノーハウは精神力だけでは生まれない。
育てるプロセスをおろそかにすれば、自ずとノーハウも生まれない。
早い話、放送局の経営者は現場に何を求めているのか。
今は末端で作業にいそしむ私だが、ラジオ局の方針の曖昧さには悩まされている。
危機意識が判断をあいまいにするのはよく聞く話だが、その自覚が果たしてラジオ局側にあるかどうか。