フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

アキバ逍遥

今日は、秋葉原に行ってきた。
秋葉原を活性化させようという方と情報交換してきたのだが、その方は今は秋葉原ウォッチングに徹しておられるようだった。
印象的な話としては、渋谷や新宿などと違い、秋葉原には繁華街というのはないという指摘だ。
1日に30〜40万人の人が訪れるのだが、繁華街という受け皿を用意できていない、それが秋葉原だということだった。
パーティを開く場もなければ、まともなシティ・ホテルもない。
飲み屋もないし、×××もない・・・。
渋谷の若者は、元気はつらつで、街をこれみよがしに歩いている。
秋葉原にいるのは、若いのか年をとっているのかよくわからない、同じ場所でじっとしているバックパッキングの男たちだ、と。
それも午前中に秋葉原にやってきて、何もしないでただぼーとたたずんでいる、そこには活気などというものはない。
いわゆるオタク族ということになるのだろうか。
電気街とパーツ店とフィギュアの店とメイド喫茶とDVD店とアニメショップと・・・。
秋葉原は注目されている街ではあるが、夜は早く、とても渋谷の比ではないようである。
一度、日曜日に朝から来て、街をウォッチングしていれば色々なことが見えてきますよと言われた。
他にも、プロデューサーとして参考になる話をいくつか聞かせていただいたし、コミュニティFMにも使えそうな話もあったが、生煮えなので又今度。
とにかく千代田区は街を活性化しようとして努力していることだけはわかった。
しかし、誰が考えても全国区の秋葉原、情報を全国に日々発信しているはずの秋葉原なのに、実態は思われているほど活性化されていないというのは言われるまで気づかなかった。
百聞は一見にしかず。
確かにそうかもしれない。


ところで、ブレヒトのラジオ理論を先日りょうさんがコメントされていたので、少し言及してみようと思ったが、ブレヒト関係の本が書棚に見当たらない。
ネットで資料を集めて言及するのも癪なので、図書館で漁ってみてからにしようと思う。
そういえば、フランスの作家、アラン・ロブ=グリエが亡くなった。
現象学を小説にすると、アラン・ロブ=グリエになるのだと学生時代に私に指摘してくれた人がいた。
こんなの小説といえるのかと思いながら、その前衛的方法論にただただ感心したことを思い出す。
彼が脚本を書いた「去年マリエンバートで」も衝撃的だったが、ゴダールとかベルイマンの世界に慣れれば、さほど苦痛でもなかった記憶がある。
しかし、最近あの手の映画が、日本に輸入されないというか、上映される機会が少ないのが残念である。
見ただけでわかるようなテレビ的映画は、その感動も長続きしないと私は思うのだが。