フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMの経営・2

2/13の業界紙経産省『19年10月〜12月特定サービス産業動態速報』というのが出ていた。
それによると、広告費の売上高は1兆5378億円あまりで、前年同期比2.4%増だったという。
総体的な広告費は増えているというのがわかるのだが、じゃあラジオ広告費はどうなのかというと前年比95.2%だという。
つまり4.8%減なのだ。
ついでに言うと、テレビは3.0%減、新聞は8.2%減、雑誌は3.2%減だそうだ。
旧来の媒体はすべて3%以上の減ということになる。
インターネットは、なんと37.3%アップ。
額にすると、ラジオは約184億、ネットは418億になっている。
すでに2倍以上の差が出てしまっているのだ。
今後も、旧媒体はさらに売上が減少するとも書かれている。
もはや、1個人の工夫、1放送局の営業努力だけでは限度があるというのが実体のようである。
コミュニティFMが、そういったラジオの売上減という流れから独立した存在であるのかどうか。
ある人は、もはやコミュニティFMの売上はこれ以上下がりようがない、下がったとしたら、もはや存続自体が無理だろうという意見を述べられていた。
前にも書いたことだが、従来のコミュニティFMの経営のやり方は、概ね既存のラジオ局を参考にしてきたと思う。
売上の柱は電波料。
それにイベントなどの販促事業をやって、多少とも売上を増やす。
だが、そのやり方ではコミュニティFMはもたないというのは経験的にわかってきたようだ。
放送を売るだけではコミュニティFM事業は継続できない。
あるところは看板を販売したり、コミュニティペーパーを発行してマージンを稼いだり、ケーブルテレビジョンがネットがらみやデジタル化の流れで販売が活発になったことにより、それとの二束のわらじ商売を始めたりしているところも出てきた。
NPO主導によるコミュニティFMも増えてきている。
頭から利益を出そうとはしない。
言うならば「持ちより散財」的放送局が生まれてきたりしている。
負のスパイラルに陥らないことだけを優先して維持しているコミュニティFM
さて、その未来や如何に。
この続きはまた明日。