フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMの経営

放送局の経営は難しくないとよく言われていた。
クライアントのニーズは絶対的に存在し、いい企画を持ち出せば売れないはずはないというように。
言い換えれば、放送局は商品を作るのはたやすい、素人でもできるということだ。
それを前提にコミュニティFMを開局する人が多かったのかもしれない。
放送局の運営は簡単だ、こうしてああすれば大丈夫だとコンサルタントが言葉巧みに言ったという話も聞く。
だが、開局した後で、コミュニティFMの経営者は思う。
こんなに大変なものだとは思わなかったと。
大体、開局時に資本金のほとんどを使ってしまうなんておかしいと思わなかったのだろうか。
開局からしばらくは、支出が収入を上回るのは仕方がないという理屈に簡単に屈してしまったのだろうが、コミュニティFMに対していつかその関係が反転すると信じる根拠は何だったのだろう。
しばらく経てば、自然に収入が増え支出以上になるはず、そこからは経営は黒字化するという目論見の何と薄っぺらなことだろう。
まるで税金を徴収するように、売上増が見込めるとしたとしか思えない。
商売はニーズのないところには成立しない。
ニーズに合わせて商品化計画ができるかがまず大事。
商品を作ってからニーズを引き出そうすると、金がどれだけ必要かわかっているのだろうか。
番組(商品)はとりあえずこんなのでいいだろう、他の局はどこもこんな番組(商品)だし、さあ、後は客が来るのを待つだけだ・・・。
おかしいなあ、売れないなあ、金がどんどんなくなるし、ちょっと質下げようか、ギャラもこれ以上出せないし、今契約している人もやめてもらって、後はボランティアの皆さんに・・・、うるさいなあ、文句多いよ君たち、ごちゃごちゃ言う前にスポンサーとってこいよ、自給自足するしかないんだよコミュニティFMは、だいたいコミュニティFMとはさ・・・。
負のスパイラルを今さらどうすればいいのだろう。
くりかえす、商売はニーズのないところには成立しない。
それをテーゼとして、しばらく経営問題を考えてみたい。