フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

キャンペーン・3

ラジオが一番民衆の気持を代弁しているのではないか、最近そういう印象が強くなってきました。
テレビや新聞、雑誌などは、何かしら供給者のバイアスを感じるのですが、ラジオはそれほど監視もされていないという気がするのです。
為政者も権力者たちも、テレビほどは対策を講じたりはしていません。
普通の人が普通に思ったことを普通に伝えることができる、それがラジオではないかと思ったりするわけです。
もちろん、放送をする側には厳しいコンプライアンスが求められますが、比較的自由な放送ができ、民衆の意識からそれほど離れないところから情報を伝えられるのではと思います。
さすがに、最近のテレビにしても新聞にしても、素直にその情報を受容しようという気にはなれません。
それほど、マインドコントロールというか、マスマーケティングというか、人為的な策動を感じるのです。
テレビのワイドショーなんか、作り手側の誤謬だらけです。
個々の情報には根拠があるのでしょうが、それを演出が歪めているというか、より民衆が受容できるように修正することによって、謝った常識を作り出しているような気がしてなりません。
テレビには、巨大な利権が隠れています。
それを利用し、富を得ている人たち(既得権者)、そしてその人たちの下で働くことによって生活費を稼いでいる人たちもたくさんいます。
ラジオには、そんな巨大な利権はほとんどありません。
ラジオを利用して、巨万の富を得ている人なんて多分今はいないでしょう。
だからと言っては何ですが、ラジオはまだ信用できる、民衆の意識に忠実であることができると思うわけです。
頭の中がお花畑と言われるかもしれませんが。
まあ、そういうわけで、私はラジオのキャンペーンはまだ信頼できると思うのです。
人の気持を代弁することができれば、そのキャンペーンは必ずやリスナーの心にリーチするでしょう。
ラジオが言わないと、誰が言えるのかということも多そうです。
原発の問題にしても、宗教の問題にしても、企業の不始末についても、ラジオはクライアントをそれほど気にすることなく、民衆に近いメッセージを伝えることができます。
所詮、ラジオに使われている広告費というのはテレビの100分の1なんですから。
ラテ兼営局は知りませんが。)
かって、忌野清志郎さんがタイマーズ原発を告発する曲を発表した時、一部の局を除いてその曲を何の躊躇もせずラジオでオンエアしていました。(私もその中にいました。)
クライアントに遠慮して、自分達のよって立つ基盤を裏切るようなことはラジオ局の存立を危うくするのではと思ったりしたものでした。
ラジオの影響力は、ますます落ちていると言われています。
ならば、その影響力が目立たなくなった時を利用して、民衆の代弁をするラジオ、不正を告発するラジオになればいいではありませんか。
きれい事を言うようですが、ラジオは民衆の味方、私たちの味方であるべきです。
ラジオの力を今こそ見せてほしい、そう強く思っている次第です。