フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

資金繰り

ある民放の経理担当の方が、最近月々の資金繰りに危機感を持っている放送局が増えているという話をされていた。
一昔前の民放と言えば、何もしなくても金が代理店やキー局から振り込まれてきて、資金繰りが大変という意識などまるでないという存在だった。
それが、徐々に資金繰りに気を配らないといけなくなったらしい。
というか、企業ならそれで当たり前なのだが、それだけ放送局が今まで恵まれてきたのだろう。
あるコミュニティFMの方も、資金繰りに四苦八苦しているという話をされていた。
これから収入が増えそうな話はほとんどない。
ただ出て行く額をこれからどうやって減らすかばかりを考えているとか。
景気がいいという業種もあるようだが、少なくとも放送業界は決して景気はよくない。
少しでも手を緩めれば、たちどころに赤字転落、などという人もいる。
長期的な見通しも、放送業界の全業種減である。
放送局の社長なんか、誰でもできるなんていわれたのは昔の話。
オーナーのボンボンが社長に就任して、業績ガタガタという話も当たり前のように聞こえてくる。
この先、放送局の社長ほど能力を問われる業種はないのではと思うのだが、当事者はあまりそこまで考えておられないようにもみえる。
コミュニティFM、本当にどうなのだろう。
放送を続けていけば、コンスタントに出費はある。
その額が収入を超えれば、当然のことのように資金繰りは逼迫する。
まだ減らせる部分を残している局はいいが、例えば資金繰りのために借入金をあてている局はその返済に苦慮することだろう。
放送局の「のびしろ」がこれ以上ないとするならば、選べる手段は「撤退」しかなくなるかもしれない。
正直、関係者から聞こえてくる話は、ネガティブなことばかり。
放送業界の抜本的な構造改革でもない限り、とてもデジタル時代の希望を語れる状態ではないのではと思うのだが。