フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

放送局のWebサイト・2

放送局のWebサイトはもっと楽しいものであってもいいのではないか。
前からずっと思っていたことだ。
サイトのデザイナーの方にとっては、放送局のWebサイトには首を傾げる人も多いのではないだろうか。
どうして、もっと工夫をしないのかと。
例えば、新聞系のWebサイトは、よくできているのではないだろうか。
そこそこ時間をつぶせるし、過去の記事も簡単に検索できる。
だからリピーターが多いだろうし、その一部の人たちが有料コンテンツのユーザーになっているだろうということが推察できる。
それ以上に、バナー広告が十分利益を出しているようにも見える。
Webサイトを充実させることは、新聞自体の実売を減らすことも確かで、力を入れれば入れるほど本体の首が絞まるかもしれない。
かといって、何もしなくても新聞の実売はジリ貧になるのは目に見えている。
別に喜んでサイトを充実させているわけではないという声も聞こえてきそうである。
「二つ良いことはない(あるいは二兎を追うもの一兎をも得ず)」の典型かもしれない。
これは私だけの感想かもしれないが、新聞がネットに力を入れ始めた頃(2000年前後だったと記憶する)、新聞社で一番力を入れていると思ったのは産経新聞だった。
新聞の実売が他の大手紙にどうやっても及ばないという判断が、比較的抵抗もなくインターネットへの投資を決断させたのだろう。
とにかく、当時私が一番アクセスしていたのが産経のWebサイトであったことは確かだ。
朝日新聞は、ネットに行くべきか本紙を守るべきかを逡巡していた頃だったと思う。
2000年に都営地下鉄大江戸線全線が開通し、朝日のネットの読者投稿欄に私の大江戸線体験記をメールで送ったのだが、いとも簡単に採用されたことを思い出す。
書きなぐっただけで、実に気楽に送信ボタンを押しただけの私のメールが、掲示板の書き込みのような手軽さで掲載され、馬鹿にならない額の図書券と記念品が送られてきたのに正直びっくりした。
扱いが、本紙の投書欄と同じなのだ。
朝日新聞も、あまりネットというものをわかっていないなあと、モノを貰っておいてなんだが、ちょっと批判的になったりしたものだった。
閑話休題
さて、放送局のWebサイト。
どれだけの人が、ルーチンに遊びに来るだろうか。
とりあえず、何か面白いことないかなと顔出してくれるユーザー、どれだけいるだろうか。
Webサイトを持つ以上、ディープなコアファンをどれだけ持てるかが勝負なのだと思うが、そんな作り方をしている局がどれだけあるのか、私は懐疑的にならざるをえない。
放送局のサイトはもっと面白くあるべきではないのか、そのあたりを明日も考えてみたい。