フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

年末年始・2

今日の「AVANTI」は、今年の総集編をやっている。
こういうコンテンツ重視の番組は、この手法が使えるからいいなと思った次第。
年末年始をただ、「よいお年を」「おめでとうございます」というありきたりな処理で終らせるのでなく、その時にしかできない番組を作るということも制作者の腕の一つだろう。
私が今まで一番お正月番組らしいと思うのは、次のような番組だった。
当時、「STAR WARS」がアメリカで当たっているという情報を受け、われわれも「夢のミレニアム・ファルコン号」に乗って、宇宙へ行こうみたいな番組を作った。
STAR WARS」がどんな映画かも全くわからないのに、いい気なものである。
宇宙大作戦STAR TREK)」みたいなものだろうと勝手に考えて、まず隊員を大募集。
早い話、出演者にスタッフ、業界人を可能な限りスタジオに押し込み、馬鹿みたいなストーリーを展開。
それに、FMだからやはり音楽を加えてというノリだったが、スタジオの中に酒と食べ物を持ち込んだから、途中から何かわけわからない状態になった。
ディレクターの私も、一緒になって酒を飲み、進行はミキサー君と酒を飲まない先輩ディレクターにお任せ状態。
あ、次だいたいこんな感じで、それから誰それ君、次は君の生演奏でパ〜と。
ろれつが回らない中、適当な指示をする私だった。
スタジオにはピアノもあればカラオケもある。
まさに忘年会のノリ。
20人以上の出演者がああだこうだと盛上る。
おかげで、その日は朝まで飲み会状態。
どこまで収録したのか、わけもわからないまま、とりあえず終了アナウンス&提供クレジット。
いつもは生で読むのだが、さすがにこの回だけは、出演者も絶対酔っ払っていると確信し、別取りしていた。
そして、私も適当にソファで仮眠をとり、朝がやってきた。
少し、酒も抜けたところで、3時間あまりの収録分を55分に編集。
ノー天気というか、実にお正月特番らしいものが出来上がった次第。
しかし、スタジオで乱痴気まがいのことをして、ただで済むはずもなかったというか何と言うか。
「でも、そんなの関係ねえ〜」


私のスタッフが、年始番組の収録を終って事務所に戻ってきた。
今日のゲストの扱い方について、一緒に連れてきた出演者二人に軽い説教を始めている。
これから、忘年会でもやるのだろうか。
しかし、説教ばかりの忘年会だったら、絶対いやだな、私だったら。
そういうことで、私もこれから忘年会。
明日は多分、この欄は休みます。