フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

Suntory Saturday Waiting Bar ”AVANTI”

Suntory Saturday Waiting Bar "AVANTI"は確かにラジオの番組制作者としても、憧れる番組の一つではある。
上品だし、クオリティが高いし、構成の仕方にも無理がない。
私も心のどこかでは、こういう感じの番組を作りたいと思っている。
まず、無理だろうなと思うのは、これだけのものを作る毎月の費用が調達できない。
またそれだけの費用をかけられるだけの放送枠も用意できない。
とにかく、サントリーはこの種の番組に極めて寛容であり、そのための費用を出すことにも躊躇しない、数少ない優良クライアントだと思う。
そんなクライアントに出会えることは、なかなか無いというのが実感である。
ま、そういうわけで、これをローカル局コミュニティFMがやろうというのは無謀以外の何ものでもない。
よほど人脈があり、全員がボランティアで出てくれて、スタッフも半分ボランティアなら可能性はなくはないが、そんなスタンスでは何回も続かないのは自明だろう。
そのあたり、実際にあの類の番組を毎回収録するということをイメージできるかどうかである。
本当にイメージできれば、そう簡単にやろうとは思わないというのが普通ではないだろうか。
実際、私もそういう意見である。
唯一やれるとするなら、とにかく複数のディレクターを抱え、そのディレクター一人一人が多岐にわたるブレーンを持っていて、とにかく面白そうな対談を同一テーマでどんどん収録し、それをデータベース化する。
後はそれを繰り返し、使うものは使い、ボツはボツで将来のために置いておく。
データベースはある時間がすぎた素材はオープンにし、音声ファイルも順次公開していく。
ポッドキャストも当然用意するし、ディレクターや編集者のブログなども完備。
多分、最低これぐらいまでは用意するだろう。
後は、できれば単行本にすることもいいし、映像も一緒に収録してDVD化するのもありかなと思う。
とにかく、プロデューサーの腕次第という感じもある。
そういうプロデューサーをやってみるかというと、残念ながらそんな余裕は全くない。
ほんと、楽じゃないと思いますよ、実際の話。