フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

喋り手の心得

ラジオの喋り手の心得で一番大事なこと、それはリスナーを優先するということだ。
商業放送なら、クライアント優先、代理店優先という面はあるが、それは喋り手がやらなくても営業やプロデューサーが引き受けてくれる。
喋り手は、どんな場合でもリスナーを優先すること。
リスナーをないがしろにしている、無視していると少しでも思われれば、リスナーは去る。
リスナーが去れば、当然だがクライアントも去っていく。
商業放送は、クライアントで持っているのではない、リスナーで持っているのだということを再確認してほしい。
コミュニティFMでそれを実感しにくいのは、リスナーが実際にいるいないにかかわらず、広告費の名目で補助金や援助金が出ているからだろう。
宣伝効果は二の次、コミュニティFMを継続運営させるのが目的の金が出ている以上、リスナーを最優先するというインセンティブが弱くなるのも仕方がない。
災害放送のために、システムを維持する費用とでもいうのだろうか。
だから普段はどういう放送をしていようと、肝心の時に機能してくれればそれでいい、出している費用の中で番組制作をしていればそれでいいということになる。
現場の方には、ある意味やりきれない面もあるだろう。
リスナーを最優先すると口にしたところで、実際はそうなっていない。
どう考えても局側の都合、最優先ではないかと思われる方も多いに違いない。
リスナーがもしいなければ、喋り手のモーチベーションは下がるはずだ。
誰もいない広場で、人に語りかける空しさというのだろうか。
ラジオは実際にマイクの向こうに人は見えないが、慣れてくると段々リスナーの姿が見えてくるはず。
もし、マイクの向こうに誰もいないことがわかれば、一体自分はなぜここでこうしているのだろうという疑問に襲われないだろうか。
自分の力ではどうしようもないと思った時、そこに生まれるのはアパシー以外の何ものでもなかろう。
喋り手は、どこまでもリスナーを優先すること、すべてはリスナーの後ろからついてくるはずと考え、毎日ひとりでもふたりでもいい、リスナーを増やすことに専念してほしい。
と、今の段階では、私はこのように思うわけだ。