フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ハスキー・2

ラジオ番組というのは、喋り手の声が命です。
喋り方に不快な癖のある人は、いくら中味があっても使えません。
みんなが安心して聞ける声で、できれば耳に心地よく聞こえる声であればラジオ番組としては大歓迎でしょう。
私が仕事をしていく中で、この人は本当にラジオ的だなと最初に思ったのが小林克也さんでした。
私がまだ20代の新人ディレクターの頃、日本では数少ないDJとして紹介されたのです。
FM東京の番組で声だけを聞いていた私は、ご本人の外見との落差に少々びっくり。
メガネをかけたりかけなかったりされていたことも、その時の印象を強めたのかもしれません。
おっかなびっくりで付き合いがはじまり、ネスレ日本のクライアントも得て番組制作も始まりました。
ちょうど、「スネークマンショウ」が話題になり始めていたころです。
七色の声を出すキャラクターとして、克也さんは貴重でしたが、やはり少しばかりハスキーな感じがリスナーを安心させたのではないかと思っております。
ウルフマン・ジャックまで行くと、どうかと思いますが。
さて、その克也さんにはラジオについて色々なことを教わったりしたわけですが、一番なるほどと思ったのは、ラジオはいくらでも大きくなるという話でした。
テレビだと幾ら大きくなっても、画面以上には大きくならない。
ラジオは、それこそ無限大の大きさになるんだ、例えば「宇宙戦争」をラジオで放送して、地域の人が本当に火星人が襲来してきたと思ってパニック状態になったというのは、ラジオというメディアの特性ゆえなんだということでした。
テレビより、ラジオのリアリティのほうが、より不安をあおるということかもしれません。
確かに、目に見えないから怖い、むしろ見えてしまえば判断のしようもあるということなんでしょう。
ま、そういうことで、ラジオは目に見えないだけ、人の判断を狂わせるということだけは確かかもしれません。
克也さんから教えてもらった話は他にもありますが、それは又明日に書くことにします。