フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ラジオ番組の作り方・2

一昨日の続きである。
顧客のつかみ方として、「トライヤー→リピーター→ロイヤル・ユーザー」という図式を説明したと書いたが、それは「放送局のウェブサイト・5」の中だった。
これはウェブサイトのマーケテイングを書いているわけだが、ラジオにも同じような図式が成立するということを言いたかったのである。
リスナーには、ライトなリスナーとヘビーなリスナーがいるわけだが、コミュニティFMのような規模になると頼りになるのはヘビーなリスナーの方である。
ただし、ヘビーといっても粘着型のリスナーという意味ではなく、局のファンであり、本当に局のためを思って直言したり、応援したりしてくれるリスナーを指す。
ある意味で、局と一体化しているとでも言おうか。
別の言葉では、私はこれをイノベーター層の取り込みという言い方で表現したこともある。
とにかく、こういうヘビー・ユーザーというかロイヤル・ユーザーをどれだけ獲得できるかが、ラジオ局の勝負ではないかとつくづく思うのである。
あそこの番組面白いよ、一度スポットでも打ったらとクライアントに言ってくれれば、どれだけ出稿の可能性が高くなるか。
新聞に投稿してくれるかもしれないし、何かの会合で話してくれるかもしれない。
コミュニティFM?だめだめ、あんなところにスポットなんて打っても金をドブに捨てているようなものだとストレートに言われる方も、こういうイノベータ―層であろう。
ま、このあたりもマーケティング理論の一つ、イノベーター理論の受け売りなので、間違っていたら指摘していただきたい。
私はラジオ番組を作る際、徹底的に狙うのはこのイノベータ―層である。
彼らの満足水準は高いが、それに対応できなければ制作者失格と思っている。
大変といえば大変だが、一流を知るものは一流しか相手にしないと言うこともできそうだ。
どんな場合でも、二流を狙うのは愚の骨頂。
一流をつかめれば二流は勝手についてくるものだ。
などと不遜なことを思いつつ、最近の私は番組を作っているというわけだ。