フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ラジオCMを作ろう・3

テレビのCMとラジオのCMの顕著な違いは、テレビでは商品名が一番最後に来てもいいということだろう。
くどくど言ってきましたが、これがその商品ですよとばかりに、最後に画面にドアップで終る。
ラジオで、それをやっていると、結局頭に残らないまま時間が過ぎてしまうと思うのだ。
昨日のタナカヨシデンキの例で言うと、店名を最後に言うとよほどのことがない限り印象に残らない。
頭に言って、最後に言う、ある程度の繰り返しが有効のような気がする。
私が受験生の頃、ラジオCMで印象的だったのは大日本製薬の「オールP」。
眠気ざましのアンプル剤なのだが、コマーシャルはこうだった。


♪P!P!P!オールP〜 ねむけだるさにオールP!


実に印象的、受験生には一度飲んでみたいという気になる秀逸のコピーだと思う。
ほかにもこんなのがあった。


(女)あんた、ほんまウイックやな、
(男)何でウイックやねん、
(女)虫のすかん人!
衣類の虫除けにウイック!ウイック防虫錠!


見事なラジオコマーシャルである。
ウイックというものがどんなものなのかはわからないが、薬店でウイックってどんなの?と聞きたくなるCMだった。
今のラジオCMは、基本的にテレビCMから音声を取ってきているのではと思ってしまうものが多い。
ラジオCMにはラジオCMの作り方があると思うのだ。
RABJ(日本ラジオ広告推進機構)によれば、ラジオCM好感度の最近の1位は、ずっとコスモ石油が占めている。
TFM(JFN)のキャンペーン、アースコンシャスに対応した環境問題を語るコマーシャルだ。
個人的には、何故これが好感度1位なのだろうと思っている。
2位のリポビタンDの方が、私はずっとラジオ的だと思っているのだが。
多分、芸術点がコスモ石油の方が高いのだろう。
このシリーズは明日も続く。