フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

営業活動・2

20年ぶりにラジオの営業活動をしていると昨日書いた。
大手クライアントの宣伝担当の中には、今も昔もラジオに興味のない人はいる。
ラジオを聞くという習慣がない人に、ラジオ媒体の価値を説明してもなかなか伝わらない。
結局、誰か有力な人がラジオ媒体にも配慮してやれよと言ってもらうしか、担当の方を動かすことはできない。
で、先日、役員の方にお願いし、何とかスポットを決めることができた。
ラジオも一度使ってみなさいという指示を現場にしてもらったのだ。
しかし、ラジオへの出稿の経験が宣伝担当の方にないため、何かギクシャクした対応になり、最後には「すみませんねえ、余計な作業をしていただいて。」と恐縮してしまう始末。
何しろ、テレビや新聞などは億単位の話。
ラジオとなると、全局あわせても1千万に行かない。
そりゃ、邪魔くさいなあと思われても仕方がないかもしれない。
とにかくラジオを使うことによって、何らかの成功体験を現場の方に持ってもらわないといけない。
金を使っても、ほとんど反応がないとなると、二度とこんな邪魔くさい作業はしたくないと思われかねない。
ラジオが好きでいつも聞いているというクライアント、最近ますます減っているのではと思う。
20年前、ある服飾メーカーにFMのプロモートに行った。
宣伝担当の方は、まだ若い方だったが、FMラジオというものに興味を持っておられなかった。
受験勉強の時は、深夜ラジオは聞きましたがFMは聞いたことがないですねえ。
でも、うちのような服飾メーカーとしてはラジオよりも雑誌とかテレビですと言われて、それ以上何もいえなかったことを思い出す。
今の若い宣伝担当の方。
もはやAMラジオすら聞いていない。
受験勉強とラジオをワンセットに語る習慣がないようだ。
このあたり、50代の私の感覚では理解しがたいものがある。
まだ金を引っ張り出すテクニックが身についているから、何とか落穂拾いでも100万円を越えるところまできている。
しかし、クライアントがラジオを知らないのでは、私のできることにも限度がありそうだ。
コミュニティFMの営業の方も、きっとご苦労されていることだろう。