フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

営業力

あるローカル局の営業担当役員の話を聞いた。
「うちの営業はどうしようもない。単発ばかり売ってきて、レギュラーを稼げない。単発ばかりを抱えて忙しい、忙しいと言っている。もっと効率のいい作業をしてもらわないと困るんだ。」
確かにそうですねと同意してしまった。
レギュラーあっての単発なのであって、レギュラーが売れないからと言って単発でその分を埋めようとしても効率が悪いだけなのだ。
レギュラーを売るというのは、局のブランドを売るということなのだと私は思う。
ブランド・イメージを売るということだ。
売れないのは、結局ブランド作りに失敗しているということに他ならない。
効果だけを前面に出しても、ラジオは売れない。
それ以上の効果を得られるメディアは他にもあるからだ。
J−WAVEを見ていると、全く問題はないわけではないが、辛うじてブランド・イメージを維持することに成功している。
大阪のFM802なども、まあまあブランド・イメージを維持しているほうだろう。
売上がどんどん落ち、何とか前年度を維持しようとして編成がガタガタになっているラジオ局には、もはやブランド・イメージを云々できる余裕はないようだ。
本当は、武士は食わねど高楊枝で、やせ我慢でもブランド・イメージを守りたいところだが、そこまで気骨のある放送局は少ないだろう。
ただ、レギュラーでスポンサーについてもらおうと思えば、まずブランドありきでないと辛いだろうと私は思う。
毀損されたブランドの価値は、驚くほど下がる。
聞いている人がいるとかいないとかいう問題ではない。
コミュニティFMでも、地域ブランドとして機能している局はそこそこ営業力があると考えられる。
地域的にそれほど支持されていない局は、やはり苦しい。
タイム提供料やスポット代を値引きしたところで、要らないものは要らないと言われるだけだ。
とはいえ、営業力が先かブランドが先かと言われても、俄かには答えられない。
やはり、卓越したマネージメント能力があるリーダーがいるかどうかが前提だろう。
ラジオ業界には、今やなかなかそんなリーダーが見当たらなくなっている。
金のないところに、優秀な人材も集まらずということなのだろうか。


ブランド話については、また続きを書きたい。
明日は、久しぶりの休みをとるつもりなので、書き込みは休みます。ご了承ください。